日本に漆器産地が作られたのは江戸中期以降、会津は1590年領主となった蒲生氏郷公が前の領地であった日野(滋賀県)から木地師(きじし)や塗師(ぬりし)を呼び寄せて先端技術を伝授させた。
それまでは庶民には木地のままの椀や皿しかなかった。1本の木から取れる漆の量はごく微量(一年で一本の木から200グラム茶碗一杯分程度しか取れない)で昔の一人前の漆掻き(うるしを取る職人)は1日200本~250本ほどこなさなければ間に合わなかったとの事、1本の木に数段以上鎌で溝をつけ、次の木に走って溝をつけ、次々に走って、初めの木に戻り、溝ににじみ出してきている漆をへらですくい取り、次々に走る。かつては木地師と同じく漆の木を求め1年の半分以上旅に出て暮らした。今の世の中では考えられないくらい大変手間が掛かる作業。昔から漆は貴重で大切にされてきた。その一年間木が枯れるまで採り切る「殺し掻き」と、木を養生しながら毎年採る「養生掻き」がある。「殺し掻き」は15~20年を経た漆の木に最初の目立てをした時、「お前は今年死ぬのだ」と宣言したことになる。まさに木の命を頂いているようなものだ。
イヨイヨ2月3日から「うるしをたのしむ会」5日(土)18時~は4人の作り手さん(荒井勝祐・小椋大祐・照井克弘・村上修一)によるギャラリートーク&オープニング開催(オープニングでは漆の器をふんだんに使います)!3日のココラジにてPRしてきます!
昨日は、3月18日から開催の石原稔久さんのDM作成やら(石原カフェ18日開催決定!)、書家「YOKO」さんと展示の打ち合わせやら!YOKOさんはTOYOTA自動車のCMにも出てました!