ギャラリー三昧

ギャラリー觀
〒963-8002 福島県郡山市駅前1-6-5
http://www.gallery-kan.com/

岡本太郎展

2005年10月31日 | アート・文化
明日から県立で始まる岡本太郎展のオープニングレセプションに行ってきた。
岡本太郎といえばまず「芸術は爆発だ!」と1970年の日本万国博覧会の「太陽の塔」だ、実物を見たのは随分昔だがかなりのインパクトで覚えている。
岡本太郎展開催との事で、少し前から岡本太郎の本を数冊読んだ。
川端康成から「聖家族」と呼ばれた岡本家に生まれ、宿命的に芸術家にならなければならない太郎の心の葛藤はすさまじいものだったと思う。テレビにも良く出ていてコメディアンポカッタのでそんなイメージは無かったが、今回太郎の略歴・生き様などを知り、宿命・環境からの岡本太郎が見えてきた。
太郎の言葉に
「どうして芸術なんかやるのか、創らなければ世界はあまりにも退屈だから作るのだ。」
「芸術はうまくあってはならない、きれいであってはならない、心地よくあってはならない。」
「人生は意義のある悲劇です。それで美しいのです。生甲斐があるのです。」
「芸術家にとっては芸術作品なるものは存在せず、モナ・リザもインク瓶や吸殻入れと何ら差別のない客体であると断言する。問題となるのは作家の意思でありそのドラマである。」
などがある。展覧会を見ても作品から太郎の気迫が迫ってくるようだった。やはりスゴイ作家である。
会場にはぜひ本物を見てみたいと思っていた「梵鐘・歓喜」のミニチュアもあってレセプションで結構エライ人?しかいないのにガンガン鳴らしてしまい注目の的になってしまった。

レセプションでワインぐらいはあるかなと思ったが。ノンアルコール・・・やっぱ日本だな・・・。


佐久間正人 個展 終了

2005年10月30日 | アート・文化
本日でラボット佐久間正人「Summer songs」展が無事終了した。最終日の今日は、多くの人たちが来廊してくれ、佐久間君の東京スタジオ時代の友人も遠くから駆けつけてくれ搬出も手伝ってくれた。打ち上げは後日行う予定。
ギャラリー觀矢澤金太郎展は、作者在廊予定日だったが金太郎さんが体調を崩され来れなくなってしまった残念!!
佐久間展にも来てくれた、11月11日よりギャラリーにて開催の金山忍さんのオープニングパーティーでボクの親友ジャマイカ帰りのKがジャマイカン太鼓を披露することになった、忍さんも陶器で太鼓のような作品も作っているらしく。どうなる事やら楽しみだ!
明日は、県立美術館の「岡本太郎」展のレセプションに出かける予定。芸術は爆発だ!!


矢澤金太郎 展

2005年10月29日 | アート・文化
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矢澤金太郎展が始まった。作品は見た目の感じより重くなくポッテリしていて、椅子は低めで座るととても落ち着く感じ肌触りも良い。コンテナで到着した時は、無事すべて展示できるのだろうかと思ったが大丈夫だった。30日には矢澤ご夫妻も来廊される。

nakayukawa
会津中湯川の土人形。
ギャラリーに千想工房の青柳守彦さんの2006年の干支「犬」がやってきた。
会津東山中湯川の廃村の1軒に移り住んだのは20数年前、会津の地に土人形を根付かせた「モーリー」さんの人形は、2003年度「羊」年賀郵便切手にも採用された。
工房千想はそれこそ20年以上前に2週間ほど泊まりに行って、モーリーさんに山遊び・つりなどを教えてもらった思い出の場所である、ホント山と山の間でボクが泊まっていた頃は道路も舗装されていなかった。
12月8日からの「木村信子AND楽しいお正月展」に向け様々な作家のお正月ものがドンドン入荷しているのでゆくゆくブログでも紹介するヨテイ。
ラボット佐久間正人「Summer songs」展に中学校の時の同級生が偶然見に来てくれた。スゲー懐かしかった。



矢澤金太郎展 コンテナ到着

2005年10月26日 | アート・文化
kontena
28日からの矢澤金太郎 指物家具展の荷物がコンテナで無事宮崎県から到着。大変な事になりながら梱包をやっと解いた、本日はほどいただけなので飾りつけ後にご期待あれ。
民話茶屋に2006年度干支「犬」三春の張子も展示、木村信子2006年度カレンダーも出来上がってきた。イヨイヨ干支グッツもそろってきた。年末年始に向け、赤ベコ・三春駒、各グッツも増やさねばこれから忙しくなるだろう。
本日はラボット佐久間展はラボット定休日の為お休み、29日に前の会社上司の人Fさんが遊びにくる予定お互い今は違う事をしているが楽しみである。


ふるさとキャラバン

2005年10月24日 | アート・文化
ふるさとキャラバン」という劇団がある。日本全国の小さな町や村などを回りながら公演する。もちろん都市でもやるが。ボクが最初に公演を観たのはまだ劇団名は前の名前だったがかれこれ25年前。そこの劇団員の方が今日ギャラリーを訪ねてきてくれた。もう長い付き合いの劇団員懐かしい話いっぱい、未来博の時にうちで出していたからくり民話茶屋で手伝ってくれていた、紫音ちゃんや水香ちゃんがいっぱしの役者になっていると聞いた、また近くに公演できたら見に行きたい。ここの劇団は現代の人々の「今」の暮らしを取材したテーマやエピソードをもとに、舞台を作り上げているのでいつ見ても共感できる内容のステージで決してカッコイイとかそういう風ではないけれどボクは大好きでこれからも応援していこうと思っている。音楽もこれまた付き合いが長い寺さんこと寺本建雄氏率いる下座バンドが生で効果音から何から何まですべて引き受けている。寺さんは楽器なら何でも弾くことができるスゴイ人で劇団のポスターとかイラストも担当している。
「ふるさとキャラバン」まだ見た事がない方はぜひ一度見ていただきたい。生の舞台はスバラシイ!!
本日で小鹿田焼き展は終了。水曜に次の矢澤金太郎さんの指物家具がコンテナでやってくる。ラボット佐久間展は3日目佐久間君の関係者が多数来廊。パリの仕事の銀行の案件も解決し一段落、某団体の記念品の件も作家確認中で前に進んでいる。


オープニング飲み会

2005年10月23日 | アート・文化
佐久間正人「Summer Song」ラボット展。の中の一つのテーマが「御宝殿熊野神社の祭り」でである。いわき勿来と植田の間にある錦町御宝殿熊野神社。毎年7月31日と8月1日の2日間に渡って行われる祭りは、占いの信仰の形を残し、珍しい神事と芸能が繰り広げられ、国指定重要無形文化財でもある。31日の夕方、勅使に選ばれた子供は馬に乗って海へ向かい、塩水で身を清め、その日の夜は眠らずに過ごす。翌日は境内で、豊作豊漁を占う鉾立てや呪術的要素もある鷲、龍、鹿、獅子による獅子舞、全国にも珍しい子供の円楽などがあり、夕方の神輿渡御を迎えまる。ここで勅使の子は馬上で眠ってしまう、これは古くは神が憑いた事を表す。古くからの信仰、歴史、さまざまな要素を形にした祭りを佐久間氏なりのいろんな角度から写しだされている。
オープニング飲み会では、画家・デザイナー・大学院生・某団体の会長・美容師など様々なジャンルの人間が10人くらい集まり大変盛り上がった。前に彫刻家の安藤栄作さんもパワーを感じると言っていた、県内にある大きな杉を見に行くツアーを開催しようという事にもなった。神様ってたぶんいる!!
本日もアーマ・テラスにて友人の結婚式!!!


佐久間正人 個展

2005年10月22日 | アート・文化
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佐久間正人個展「Summer Song」がラボットにて本日より始動。
約2年ぶりの個展。いい感じである。前回よりさらに自然体になった佐久間氏の作品どうぞご覧あれ!
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来年度の佐久間正人オリジナルカレンダー限定発売!定価2100円。安い!お問い合わせは急いでギャラリー觀まで!!
本日は、アーマ・テラスでオープニング飲み会の予定!



金沢21世紀美術館

2005年10月21日 | アート・文化
昨日まで富山・金沢へ出張に行って来た。
18日朝車で出発、昼富山着お昼は言わずと知れた名店「新とんかつ」へ・・・火曜のため休みだった(泣)。気を取り直して富山港近くのおすし屋さんへ名物白エビが最高だった。その後、富山県立近代美術館「エコール・ド・パリ&アール・デコの世界」展へ。エコールド・パリとは19世紀から20世紀にかけてのパリ美術界にあって、抽象美術やシュルレアリスムなどの前衛運動の台頭と平行して独特の光彩を放っていた、モディリアーニ、キスリング、藤田嗣治らパリに憧れ移住してきた外国人画家達を指す。
展覧会は、パリで最初の世界博が開かれた1925年から最後の万国博1937年の写真や資料なども展示されていて、あーあそこは、この頃出来たんだ。とかチョット親近感が出た、今年はパリには行けそうにない・・・。
作品でダントツ良かったのは、パンフにもなったモディリアーニの「青い目の女」竹久夢二が憧れていたのが分かるような気がする。好きな作家の一人藤田嗣治も良かった、藤田というと秋田の平野正吉美術館、藤田ファンなら1度は見ておきたい美術館だ。
エコールド・パリの作家達が貧しい生活の中で描いた哀感あふれる世界。パリの街並みが思いおこされた。その後映画ラッセル・クロウの「シンデレラマン」を映画館で観る。泣けた、年々涙もろくなっているような気が・・・。
21cutikarasoto21世紀美術館。

19日朝一で金沢へレンタサイクル19号をかりる。兼六園そばの金沢21世紀美術館へ爆進→と思いきや方向音痴なボクは、なぜか長町武家屋敷跡へ来てしまった。土塀が続き加賀藩士の長屋が修復されている地区。
気を取り直して地図とにらめっこ、百万石通りを走り、やっと目的地21世紀美術館へ到着。まず建物がすばらしい展示室も自然光もはいるようになっていて「ゲルハルト・リヒター」展も建物・会場とすごく調和していて良かった。地下にはシアターなどの施設もあり、こんな美術館地元にもあったらなーと思いつつもパリのポンピドゥー・センターに似ていると思った。かなり期待して行ったが、すばらしいけどもう一つ日本の良い所みたいな部分もあったるいいなと思う。
またチャリ19号で爆走、金沢城加賀100万石前田家の城、壮大だーやはり殿様はすごい。
昼は金沢の台所「近江町市場」でさしみ定食激ウマ!いろんな町の市場行くのって楽しい。
その後、富山へ戻り某団体の親睦会へ、弘前の仲間で奈良美知の展覧会にかかわっている方と話が盛り上がる。来年も開催するので何か手伝いが出来ればお手伝いの予定。

20日帰ってきて某団体でお神輿担ぎ大変な盛り上がり。うれしい!!今深夜1時だが今日はラボット佐久間展の飾りつけ予定。明後日初日!!



2006年干支 犬

2005年10月17日 | アート・文化
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来年の干支犬。会津張子のカゴ入り犬、首振り犬、土鈴の犬など、11月から民話茶屋に並ぶ予定。年末年始のお正月展に向け、高木京子さんの干支作品。沖縄の友人豊永盛人くんの作品などもこれからドシドシ入荷予定。犬は平安時代から正直で主恩を忘れず魔を取り除き、お産が軽く元気で成長が良いと云われ、御所の清涼殿に狛犬の蔵が置かれていてとても縁起が良いと言い伝えられている。
今日は、パリの叔父さんの仕事を少しやり、義妹にも手伝ってもらった。来月日本に来るので打合せの予定、かなり面白い仕事ができそうな雰囲気!!。
明日から、金沢・富山へ出張。21世紀美術館を見てくる予定。その後はラボット佐久間正人展が控えている。22日オープニング飲み会をアーマテラスで開催する。


小鹿田焼 展

2005年10月13日 | アート・文化
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明日より、国重要無形文化財指定「小鹿田焼展」開催。飾りつけ終了。あかりは濱坂幸代さんの作品。
小鹿田焼は、300年にわたり当時の技法を受け継ぎ、李朝系の登り窯で、歴史と伝統を守りながら、数件の窯元がじっくりと手仕事に取り組んでおり、民藝の指導者、柳宗悦に賞揚され、バーナード・リーチ・濱田庄司・河井寛次郎もこの地に滞在し大きな影響を受けたすばらしい焼物。しかしトンデモなく安いです。良くて安い!!すばらしい仕事です!!!


石山貴美子 写真帖

2005年10月10日 | アート・文化
母の親友でもある「おきみさん」が写真集を出した。石山貴美子写真帖である。作家の五木寛之が執筆しているコラム「流されゆく日々」のカット写真1112点を収録した写真集で、10月9日付けの朝日新聞には真四角のフレーミングにも秘密があり、35m判フィルムで撮影し、焼き付けの時に正方形にトリミングしていてその事で、被写体を「切り取る」という意識が強調され、フレームに封じ込まれた事物の存在感が際立ってくる。と評論家の飯沢氏が乗せている。
ボクは物心ついたときから「おきみさん」と呼んでいるし、おきみさんのスタジオ付の自宅に小さい頃泊まったときもあるので、ナカナカ客観的にみれずおきみさんってスゲーという感じだ。
でも写真帖をみていると「おきみさん」の自然体でシャイだけど一本筋が通っているような人柄が思い浮かんで来る。
本日で、辻が花展が終了。14日より小鹿田焼き展。8日の飲み会で久しぶりにベロンベロンになってしまった。反省!まあたまにはイイカ!!


華麗なる能装束 展

2005年10月07日 | アート・文化
林原美術館名品展「華麗なる能装束」を見てきた。
「一領」と数えられる能衣裳の数々、すばらしい衣裳は当時のできる限りの最高技術の結晶である。なぜにここまで・・・との思いでちょっと調べてみた。
観阿弥(1333-84)世阿弥(1363-1443)父子により大成されたいわゆる「能」。
「素襖脱ぎ」(すおうぬぎ)「小袖脱ぎ」(こそでぬぎ)と呼ばれる、主に将軍・大名など上層武家階級によって行われた演能に際して、優れた芸を披露した演者に観客が自分の着ている衣服を褒美として脱ぎ与える習慣が一般化し、能装束はおのずと豪華なものが多くなっていった。脱ぎ与えられた衣服の多くは高級な染織品で仕立てられていて役者は与えられた衣服を感謝の意味を込め演能に用い、能装束はおのずと豪華なものがおおくなっていった。らしいなるほど!



柳宗悦の民藝と巨匠たち展

2005年10月05日 | アート・文化
昨日、福島県立美術館で行われている。「柳宗悦の民藝と巨匠たち展」へ行って来た。「民藝」という言葉を作った柳たちの目にかなったモノ。ボクが特にヨイと思ったモノは、李朝白磁大壺このなんとも言えないポッテリ感、ムダが無いシルエット良い…。木喰上人の地蔵菩薩像も良かった。他には河井寛次郎、バナード・リーチ、当店でも展覧会でお世話になっている瀧田項一氏の師濱田庄司、富本健吉、芹沢銈介、棟方志功、黒田辰秋などなど。民藝の巨匠たちの作品が勢ぞろいとても見ごたえのある展覧会であった。
ギャラリー觀でもこれに関連して、10月14日より小鹿田(おんた)焼展を開催する。小鹿田の古い作品と写真も展示されていた。もちろん福島県の会津本郷のニシン鉢も展示されていた。
本日より、辻が花展では作者の佐々木宗一さんが来廊されている。お客さんたちは、作者本人から染め方や作成においての行程を聞いて感心していた。やはり作っている人の話を聞くのはタメになる。ムガシルクと普通のシルクの質感の差は触るととても良くわかる。
11月11日からの金山忍展・11月23日からの濱坂幸代展、DMを版下完成印刷へ。



佐久間正人、写真展。summer songs

2005年10月03日 | アート・文化
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佐久間正人、写真展。summer songs ラボットにて10月22日より開催。のDMが出来上がってきた。佐久間くんのうちが絡んでの二回目の個展である。佐久間くんとは同い年、飲み友達でもある。二人とも酒好きなのでたまに記憶が飛んでしまっていることもある。ボク的には場の雰囲気を良く表現できる写真家だと思う。カフェ業界では有名なNASU SHOZO CAFEでも個展をした事がある作家だ。最近ショウゾウさんとこ行ってないな・・・。
a-ma昨晩の「版で発信05」打ち上げ。
17人の作家・美術館関係者・画廊関係者が集まった。話の主は今年度の報告と来年度をどうするかって事。いろんな意見が出たが、基本的には開催する方向で決まった。様々な立場の人がいるので難しいがイベントとしてはとってもいいと思う。個人的には広がりすぎてまとめるのは確かに大変だと思うが…。
でも、「版画」ということでの意見交換の場は確かにあって良いと思うし大切だと思う。
今晩は、11月11日からの金山忍 陶展「HAPPY LIFE」のDM作成。




辻が花 展

2005年10月02日 | アート・文化
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ムガシルクを使った作品。
ムガシルクとは、インドアッサム北東部に生息する黄金の繭を紡ぐ蚕で、アッサム地方に生息する「SOM」という木の葉を食べながら成長し、黄金の繭に包まれる。
黄金の糸を吐くこの繭から糸を紡ぎ織り上げると、それは太陽の光のごとく美しく輝く。(「ムガ」とは、アッサム語で「光輝くもの」という意味)生産量が少なく、又野蚕「ムガ」は繭によって黄金色も様々で、豪族や王様に珍重された糸で、数あるシルクの中で最も硬く、丈夫でハリがある素材。
akari
11月23日からの濱坂幸代 和紙のあかり作品、DM作成中。今晩は「版で発信05」の打ち上げでアーマテラスへ行く予定。