ギャラリー三昧

ギャラリー觀
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安藤雅信展!

2008年05月28日 | アート・文化

Img_5293 安藤雅信展飾りつけ終了!

作品は、オランダのデルフト・欧州のピューター・初期伊万里・明治期の日本の洋食器などその時代の暮らしから、必然的に生まれた食器を当時の作り手達が器に込めた思いを探求し再現されている。

ピューターとは、スズを主成分とし、これにアンチモンや銅を加えて調整した合金。ピューターの歴史は古く、少なくとも2000年前に中国でつくられていたことが知られてる。ピューター工芸は、ローマ帝国占領下のイギリスで始まりまり。中世からルネッサンスにかけて、イギリスの主要な輸出品だった。中世になると、ピューターの人気は急速に高まっていきました。1290年頃、イングランド王エドワード1世は300ものピューター製の皿や塩壺を所有していて、銀製の皿は一枚も持。さらに1348年までには、ロンドンが世界最大のピューター製品生産地になります。ヨーロッパでピューター製品が一般の人々に使用されるようになったのは15世紀頃。また、16世紀末までにはピューターギルドがパリやマルセイユなど各地に設立され。17世紀にはピューター製品はその最盛期を迎えた。18世紀になると磁器製テーブルウェアの大量生産が始まり、ピューター製品の人気は翳りを帯びて。ビクトリア時代に電気メッキ製品が生産されるようになり、ピューター製品は日常の食卓からは姿を消していった。その後日常用品としての生産量が減少する一方、クラフトマンシップに支えられた良質な工芸品としての評価が確立していき。19世紀後半のアーツ・アンド・クラフツ運動とそれに続くアール・ヌーヴォーの流行の時代には、ピューターの鋳造による優れた作品が製作された。

デルフト陶器とは、16C頃にはオランダ各所に陶器の窯元があり、マジョルカ焼きの流れを汲む陶器や、イタリアやスペインから伝えられたガラス細工などを製造していた。デルフトにもこれらの製造元があり、小規模ながら陶器産業が発達していた。17Cになり、東インド会社が中国から大量の陶磁器を輸入し始める。中国陶器の持つ独特の色合いやエキゾチックな模様に魅かれ、地場の陶器の人気がなくなっていく。そこでデルフトの陶工達は中国陶器のイミテーションを作ることで生き残りを図る。中国陶器の製作過程を見たこともなかったため、独自の作り方で試行錯誤を重ね、陶工の創意と独創性が反映された白地にデルフトブルーと呼ばれる青い模様のデルフト焼きが生み出されていった。中国陶器だけではなく、ペルシアや日本の伊万里の影響も受け、デルフト焼きはそれまでの西洋的な陶器とは異なり、また、中国陶器とも一味違った魅力でヨーロッパでの人気を獲得していく。その後18Cまでたくさんの窯元がデルフト焼きの看板を掲げていたが、イギリス製陶器との競合や経済の悪化が理由で多くの窯元は閉鎖、当時から残るのは王立ポースレン・フレスのみ。

Img_5294 書家、國定三無氏のよるオリジナル觀バック。8月1日からの展覧会ではお客さんの要望に応えたバックをライヴにて製作する。


関西遠征2!

2008年05月23日 | アート・文化

Img_5223 荒川さんのガラスの窯。17日大阪より荒川尚也さんと一緒に晴耕社ガラス工房へ、荒川さんは原料から自分で調合し宙吹きガラスを作っている。

Img_5236 有線ペンライトと香炉!ガラスももちろんすごく良いのだが廃品を利用したりした1点モノのオブジェ(非売)なんかもスゴク良い!お昼はご近所の「蕎菜座 延」の蕎麦をご馳走になるこちらも美味。8月の展覧会が楽しみ。名神を三重に向け四日市泊。

Img_5245 内田さんと大壷!18日、四日市の内田鋼一さんの工房へ、前からズット気になっていた内田さん、初対面でも言葉では言い表せないオーラが・・・世界各地を巡って集められたコレクションにも惹かれました。その後、「安藤雅信展」の搬入のため百草多治見へ、安藤さんが設立したMAVOで作家さんと話したり中を見せていただいて、安藤さんにもお会いし作品を積み百草出発→北陸道に上がり磐越道郡山着は明け方になっていました。全工程2千キロの遠征は様々な素晴しい出会い・充実した時間を過ごすことができ大満足でした!!

29日より安藤雅信展。31日には安藤さんも来廊されます。安藤さんはホントスゴイです!!


関西遠征1!

2008年05月22日 | アート・文化

14日から三春デコ屋敷の18代目と一緒に車で関西方面遠征に出発。磐越道で新潟、事前にお勧めしていただいたマリールゥ(マクロビィオティックのカフェ)で昼食、とてもヘルシーでおいし正しい食事で体がきれいになった感。Img_5187

F/styleにて鏡の中は18代目。おなかも満たされF/styleさんでイロイロなお話をさせていただく、モノをつくる人・デザインをする人・使う人、などの話で盛り上がる。ホントに自分たちがデザインしたモノに対してしっかりした考えを持っているお二人・・・見習わなければ。北陸道を西→西へ!
Img_5197 早朝の東大寺もう修学旅行生がいっぱい。15日朝一で奈良佐藤勝彦さんの工房へ、作品を選びまくる、今回も力作ばかり、その後大阪へ新大阪泊(ナビが付いていないのでかなり道に迷った)。

Img_5214韓国の太鼓チェ・ジェチョルさんの演奏にのせて出演者による身衣ショー、みんなかなり様になっていたというかやってる方が楽しそうだった。16日梅田大丸で開催の「風水土のしつらい展」(渦を巻く)へ、8月に展覧会でお世話になる荒川尚也(晴耕社ガラス工房)さんや、すでにお世話になっている原口良子(sind)さん、寺岡由美子(悠々)さん、もちろん「ゆうど」の皆様、studio MAVOの松本さん・厚川さん、片岡光治(リムル)さんなどなど様々なつくり手と懇親を深める事ができた。いい感じの酒場でドンドン夜の懇親も深まり過ぎていった・・・(笑)「渦を巻く」というか渦に巻かれていった・・・。


スタジオRISA 展

2008年05月01日 | アート・文化

Img_5170 本日よりスタジオRISAガラス展。今日のようにまるで夏みたいな気候にピッタリのすがすがしいガラス作品。アクセサリー・花器など。宙に浮かせた作品「雲」に花を生けた。

5月19日18時より、ギャラリー觀映画鑑賞会「伝統の技に生きる」開催。「芭蕉布を織る女たち」「輪島塗に生きる」2作品をギャラリーにて上映お問い合わせ・申し込みはギャラリーまで。