ギャラリー三昧

ギャラリー觀
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赤木明登 漆展 うつわのはじまり

2017年09月12日 | 日記

赤木明登 漆展 うつわのはじまり
2017年9月15日(金)-25日(月)  19日(火)定休
赤木さん在廊 16・17日

森の風
昨年の秋、赤木さんのこんな言葉に出くわした。
〈縄文土器が作られた時から、器には、人の根源的な願いが込められつづけてきた。器は、生と死の循環の中にあって、いつも生とは何か、死とは何かを思考しつづけている。
民藝的な「用の美」の「用」とは、単なる実用でも機能でもなく、常に神話的なもの、呪術的なものを内側に含んできた。だからこそ「用」が「美」として成立し、同時に器が生命力を放つのである>
それ以来、器の神話性という意識が私の中に沁み込んだ。今年の六月、奥能登の赤木工房をはじめて訪ねた。黒漆のお椀のような風呂に入ると、気分はまるでお椀の舟。目を閉じると、一寸法師の歌の一節が闇夜に流れた。翌朝、ゲストハウス周辺の森の中を歩いていると、お椀の舟が頭上に浮かび、風と共にゆらゆらと、はるか遠くへ流れて行った。
藤井邦彦


◎イベント
対談 赤木明登 × 藤井邦彦「自然と人間のあいだ」
9月16日(土)18:00~19:00

赤木さんを囲む会
9月16日(土)19:15~21:00
会費2,000円 定員20名 要予約 (ギャラリーまで)


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