ひまわり博士のウンチク

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沖縄2 辺野古から高江へ

2009年05月20日 | 旅行記
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 これまで、沖縄の北の方に行くことはほとんどなかったので、基地の建設で揺れている辺野古や高江は初めての体験だ。
 那覇から高速道路を使って約1時間半ほどで辺野古の海岸につく。
 美しい海だ。
 ジュゴンが棲み、美しい珊瑚が海底を飾るこの海を埋め立て、米軍基地が建設されようとしているのだ。
 「このあたりにジュゴンはいない。エサを食べた食みあともない」
 臆病なジュゴンが調査船の音に驚いて身を隠してしまったことが理解できていない、初めに結論ありきの調査で、政府は強引に工事を進めている。
 
 町中にある危険な普天間飛行場を移転し、沖縄住民の負担を軽減することが目的だというが、環境を破壊し漁業にも影響が出る。
 
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 ピースリボンがたくさん結びつけられた有刺鉄線の向こうは、キャンプ・シュワブ。
 総面積約20.63km?の広大な「アメリカ」が広がる。
 
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 有刺鉄線の前で支援者に基地反対を訴える、「命を守る会・ヘリポート建設阻止協議会」代表世話人の安次富浩(あしとみ・ひろし)さん。
 
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 安次富さんの好意で、ボートに乗せてもらった。
 「美しい海を肌で感じてもらいたいからね」と笑う。
 海の水はどこまでも透明だ。水中を泳ぐカラフルな魚や、ジュゴンが好んで食べると言われる藻がまるで手が届きそうなところに見える。
 背景はキャンプ・シュワブ。ここを埋め立てて軍事基地を作るなど、正気の沙汰ではない。
 
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 海から山に。
 高江は緑に囲まれたヤンバル(山原)にある。
 ヤンバルクイナ、ノグチゲラなど、絶滅危惧種が多数棲息する。
 ここに作られようとしているのは、垂直離着陸機を発着させるためのヘリパッドだ。
 米軍がここに配備しようとしている垂直離着陸機オスプレイは、非常に不安定な飛行機で、頻繁に事故を起こしている。
 プロペラが発着時には上を向き、飛行時には前を向くという構造上、操縦が非常に難しく、ちょっと強い横風でもあおられて墜落の危険がある。
 
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 現在でも15カ所あるこの危険な施設を、高江の集落を取り囲むように、新たに6カ所も建設されようとしているのだ。
 
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 沖縄を車で走っていると、基地のフェンスが見えないところはほとんどない。
 日米安全保障条約によって、日本の国内にある米軍基地の75%が沖縄に集中している。
 沖縄本島の地図に、米軍基地のある所を塗りつぶしていくと、ほとんど半分近くが埋まってしまう。
 
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 「基地がなくては生きていけない」という話が“常識”になってしまうほど、住民は日米の政府によってコントロールされてしまっている。
 しかし、元沖縄県知事の大田昌秀さんは、この米軍基地を活用すれば、基地から得られる経済効果の数倍が得られ、間違いなく沖縄は豊かになるという。
 その事実は、特定のだれかの利益のために妨害され消し去られ、住民には届きにくくなっている。

 *参考=『「アメとムチ」の構図』沖縄タイムス社
 *リンク=「アメとムチ」の構図
 
 
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