グラフィックディレクター 大里早苗 ブログ

東京港区のデザイン会社、グラフィックメイトの代表を務める大里早苗のブログです。

音声コード用 印刷用紙検証中!

2024-07-16 16:15:09 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の【「見えにくい」をなくしたいデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。グラフィックメイトでは、印刷物などのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。音声コード Uni-Voice(ユニボイス)への対応もしています。

音声コード ユニボイスは、QRコードよりもはるかに繊細な2次元コードをスマホで読み取ることで、見えない人・見づらい人にも正確な情報を伝えます。
コードの安定した読み取りのためには推奨されている印刷仕様があり、用紙については
「光沢および凹凸のある用紙は避けてください。上質紙、コート紙を推奨します。尚、色上質は、薄系統なら各色の色上質紙に対応可能です」
と規定されています。


とはいえ、名刺やパンフレットにちょっと質感のある用紙を使いたい、ということもあるでしょう。実際に「音声コード付きの名刺を風合いのある用紙で作りたい」というご相談がありました。
当社ではそんなご要望にもお応えできるよう、風合いのある用紙や特徴的な用紙を使ってコードの読み取り検証をしています。
これまでは社内の業務用プリンターで印刷して試していましたが、今回、印刷総合プロデュースカンパニー・日本フォトケミカル株式会社さんがご協力くださいました!

まずは用紙の選定。風合いがありながらも繊細な音声コードを読み取れそうな用紙を7種類選びました。


▲さまざまな用紙見本から、風合いのある用紙や特徴のある用紙を選択


・アラベール (繊細で優しい風合いの非塗工印刷用紙)
・ペルーラ (パール調の級印刷用紙)
・GAバガス (さとうきびの搾りかすから作られたバガスパルプ配合)
・NTラシャ (肌触りの柔らかいファインペーパー)
・タント (エンボスの質感がある、多色展開のファインペーパー) 
・スタードリーム-FS (星の輝きのようなメタリック加工のファインペーパー) 
・コンパッソ(独特の光沢のある高級加工紙)

これらの用紙に音声コードを掲載して、コード化する原稿の文字数、用紙の色、名刺のデザイン…などいくつかの条件を探りながら検証していきます。
検証結果はまた改めてご紹介したいと思います。

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大きな用紙で色校正

2019-02-12 12:05:38 | デザインいろいろ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
クライアントさんに印刷物のデータを納品したところ「こちらで出力したものの色が正しいかどうかわからない」というご連絡をいただきました。当社で出力したものをお持ちして比較しましたが、確かに色は違います。出力の色はプリンターの機種によっても違いますし、同じ機種でもプリンターの設定や使用年数、あるいは天候や湿度によっても同じ色にでないことがあります。そして紙の種類や紙の色にも大いに左右されます。
白色度の高い紙に出力すると青が強く感じられたり、黄味がかっている紙に印刷するとややくすんで見えたりすることがあります。


下になっている紙は白色度の高いもの、上になっている紙はやや黄味がかっているもの


色を確認するには実際の印刷に使う紙で色校正をとる(本紙校正)のがもっとも正解に近いのですが、何度も色校正をとるのは費用も時間もかかります。そんなときは大きな用紙で色校正をとるという方法があります。A1・A2など、実際の印刷物のサイズよりも大きな用紙に、濃度や色味を変えた複数パタンを印刷してみるのです。一度の本紙校正で複数パタンを確認できるので、色の検討には大いに役立ちます。
当社がお付き合いのある印刷会社さんでは快く対応してくださるので、微妙な色の違いが気になる場合などどうぞご相談ください。

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百聞は一見にしかず? サンプル作成

2017-11-17 13:49:08 | デザインいろいろ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
ある学校からのご依頼により書籍制作をしています。中身のデザイン・レイアウトはもちろん、造本設計、表紙デザイン、そして帯や読者カードなどを含めた一式の制作です。中身のデザイン・レイアウトは終盤を迎え、書籍としての仕上げ段階に入りました。

造本設計では、クライアントさんのご希望を伺ったうえで用紙や色もご提案します。最初の段階で、基本の形は決めてレイアウトを進めてきましたが、仕上がりのイメージが見えてきたところで具体的なサンプルを作成します。
今回は書籍の「見返し」に【NTラシャ 緋色】という用紙を使用します。


用紙サンプルから【NTラシャ 緋色】をご提案

本の「見返し」は無地のことが多いのですが、今回は内容に即したデザインを施すご提案です。そのため実際の用紙にデザインを印刷してご覧いただくことにしました。


788mm×1091mmの四六判全紙。白い紙はA4サイズのコピー紙。


プリンターで印刷するためにA3サイズにカット。

実際の用紙に印刷したデザインをお見せしたところ、デザインイメージだけでなく紙の色や風合いもご納得いただけました。
さあ!いよいよ印刷工程へと進みます。




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