あれから4年半。
あまりパッとしない縞が入る聖雲錦が
いつしか深覆輪に変わったものを聖雲殿と呼んでいます。
こちらもパッとした覆輪じゃありませんが根の色は一級品。
綺麗なルビー根品種って昔はそれほど有りませんでしたから貴重品でした。
全斑になれば聖雲閣で、全てルビー根になりますが
紺中通しの聖雲殿は一部、泥根が出てきます。
さて、10鉢近くに増えていますので更に増やすべく植え替えをと思いましたが
すでに根が伸びています。
こうなると神経を使いますのでとりあえず鉢替えだけでお茶を濁しました。
その際、柄を見たのですが紺中通しのある木はわずか数本。
柄は画像では分かり難いのですがとりあえずこんな感じで泥根が混じっていればOKです。
残りのほとんどは全斑の聖雲閣になってしまっていました。
こっちのほうが根もきれいだしいいんじゃないかとも思うのですが
心情的には多勢より無勢のほうを応援したくなります。
ところでその聖雲閣に白縞が入っていたのは以前から気が付いていました。
それでも固定しない一本縞、びっくり縞だろうとそれほど気に留めませんでした。
ところが鉢替えしようと手に取ったら
全然関係ないところから最上柄の仔が出ているではありませんか。
これは別の意味でびっくりさせられた縞で相当の衝撃です。
変異の順番として聖雲錦聖雲殿聖雲閣聖雲閣白縞と進んだわけで
何か収まりの良い品種名はないかと今から思い悩んでいます。
とまれ、棚で従来品からの芽変りに恵まれることなんて早々ありませんから
少し気合を入れて見守りたいと思っています。