monologue
夜明けに向けて
 





もう盆も終わったが仲の良かった曼荼羅画家、吉田等がわたしの意識にアクセスしてきたのですこし紹介しておく。
かれはロサンジェルスでアートデザインを仕事にしていた。歌もうまく、TOSHI BANDOと「季節風」というフォークアルバムを作ったりしていた。 
UCLAの映画館でSpace Odyssey「2001年宇宙の旅」をやってますよ、とかれが教えてくれたので見に行ったとき初めてわたしはモノリスのことを知ったのだ。その映画に使用されているクラシック音楽が映像を盛り上げて素晴らしかった。この映画で各地に出現する黒い石柱状のモノリスは地球外知的生命の道具で生物の進化を促したり滅ぼす作用をするものらしかった。
そしてピンクフロイドの「The Wall」コンサートがロサンジェルス、フォーラム競技場で行われた時、仲間みんなで見に行くことになってわたしもかれ吉田等がくれたチケットで同行した。なにかにつけて良くしてくれた。
ところがある日、その吉田等が死んだという噂が流れてきた。どうしたのかと訊くと酒場でラテン系の客と揉めて袋叩きにあったということだった。まだ30代の若さだった。命日もわからなかった。そんなかれの作品をスキャンしてお目にかけておく。供養になるだろうか、吉田君。合掌。
fumio

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