monologue
夜明けに向けて
 



94/12/01 χ(カイ)なる者はオズマの、π(パイ)なる者はシグマの夢を夫々見る

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   Π, πはギリシア文字の第16字で,英語では pi、パイ、ピ、ピー。「周囲」を表すギリシャ語περιφέρεια(periphéreia ペリフェレイア)の頭文字をとって小文字(π)で書いて円周率を表す。

   そしてΣ, σ, ςはギリシア文字の第18 字で英語ではsigma、シグマ。Σ は英字の S に対応するので英語で Summation(和) の頭文字からΣ は数学で、数列の和(総和)を表す。

 このπとシグマのなんらかの関わり合いを示す文章を フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から以下に引用すれば

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π結合
2つの隣り合った原子のpz軌道から作られるπ結合π結合(ぱいけつごう、pi bonds)は、分子内の隣り合った原子同士の電子軌道のローブの重なりによってできる化学結合である。π結合はp軌道を意味するギリシャ文字の"π"から命名された。

π結合は二つの原子のp軌道の間で直接的に電子が共有されている。π結合は原子核の正電荷から距離がある為に、σ結合よりも結合力が弱く、エネルギー準位が高い。

二重結合あるいは三重結合している原子は1つのσ結合と残りは通常π結合とから構成される。π結合は平行に配列した軌道の重なりによって生じる。それは2つの軌道が縦方向に一次結合し、σ結合よりも長くなっている。π結合上の電子は時としてπ電子と呼び表される。
σ軌道(シグマきどう、σ orbital)とは、多原子分子においてLCAO分子軌道法によって分子軌道を近似したとき、結合のある二つの原子核を結ぶ直線を軸として、回転対称な空間分布を持つ電子軌道のことである。σ軌道上に存在する電子はσ電子(しぐまでんし)と呼ぶ。σ電子はπ電子に比べて結合エネルギーが大きい。σ電子が引き寄せられることによって誘起が起こる。

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以上のようにπとシグマは物理学で原子分子の世界にこのように使用されているようである。これでも「π(パイ)なる者はシグマの夢を見る」といえそうだ。

 しかしπ(パイ)なる者を「周囲」や円周であるものと考えるとシグマは総和がふさわしく思える。「χ(カイ)なる者」は交いなる者で物事を結びつける者、「π(パイ)なる者」は物事の周囲を囲む者ということである。それには和(シグマ)が必要だろう。
fumio


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