monologue
夜明けに向けて
 



<18>

映し絵の闇の世照らす この愛もて
人の心をも照らせよ
まことの愛とは 気の巡りよ
気の巡りを行なうとき 生じるものを
他の者に移す時 留意することあり
そは 血で血を計ること
血の合わぬ者に 合わぬ気を巡らせてはならぬ
そは 己が血で計ること

まことの愛に 山も川も無し
まことの愛は 神の息吹で生き返る
まことの愛は 神の裡 神の腕(カイナ)で抱かれること
まことの愛は 肉との別離(ワカレ) 神との出会い

己が血を汚すな 汚すな 汚すな

血の性は魔であり聖である
その巡りで 魔にも聖にも変化(ヘンゲ)する

1986-3-3

「光の黙示録」より

******************

 「光の黙示録」のこの詩句は愛と血について語られている。
血は気と同じ性質のもののようである。気の巡りと血の巡りが魔にも聖にも変化(ヘンゲ)してまことの愛に通じるようだ。血は己の中で循環し気は他者との間を巡りそれが大きなうねりとなって社会を変革してゆく…。時代は渦巻き始めた。
fumio


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )