monologue
夜明けに向けて
 



<3> 愛、至高の愛

植物の愛 惑星の愛
美貌の境の無い愛
性別の無い愛
土の愛
地球の愛
固体 液体 気体の区別の無い愛
やっと感じられる 薄いヴァイブレーションの
至高の愛
「光の黙示録」より


読んでいるコミックの中に入って活躍する画期的なビデオクリップの「Take on Me」が大ヒットしたノルウェイのバンド「 a-ha」に「 Hunting High And Low」という曲がある。愛を求めて海に潜ったり鷲になって空を飛ぶ想像力をかき立てる前作に劣らず完成度の高いビデオクリップだった。わたしはそれを長い間「Hunting high-end love」と思っていた。至高の愛を求めて地上に降り立ったわたしたちの祖先と重ね合わせたのだ。愛について書くのは難しい。百人いれば百通りの愛の形があるだろうしどれが正しいということもない。恋であれば故意で性欲繁殖欲所有欲などなど様々な夾雑物が働いて必ず恋する対象が必要になる。その点、愛は天意で至高の愛ともなれば対象がなくとも純粋に独立して存在することができるように思われる。カマキリのオスは交尾中メスに食べられて子供を産むための栄養になるのだがこれはただの循環システムのヒトコマで愛とは呼べないのか。
それはそれとしてしかし、はたして愛は武器として存在し得るのだろうか。
最後の戦いの武器として選ばなければならないのに迷いが吹っ切れない。
fumio




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