monologue
夜明けに向けて
 



ニューヨークのハード・ロック・バンド「ブルー・オイスター・カルト」に
ゴジラ(Godzilla)という曲がある。米国では日本製のゴジラはよくテレビで放映されて大人気。
「ブルー・オイスター・カルト」はプロモーションビデオに映画の怪獣の破壊場面を使い、歌の途中で「臨時ニュースを申し上げます。臨時ニュースを申し上げます。
ゴジラが銀座方面に向かっております。大至急避難してください!大至急避難してください!」と日本語でアナウンスするのだ。思わずニヤリとしてうまいと感心するのだが「ニュース」の発音だけは「ヌーズ」になっていて惜しいと思う。アメリカ人にとっては英語を日本的に発音するのは至難の業なのだろう。
それはともかく、1954(昭和29)年3月1日午前3時42分、中部太平洋、マーシャル諸島で広島に投下された原爆の約1000倍の威力をもつ水爆「ブラボー」の実験が行われ島が三つ吹っ飛んだとき、操業中の日本の漁船「第五福龍丸」が被爆した事件があった。初代ゴジラはそれから8カ月後の11月に水爆実験によって目覚めた伝説の怪獣としてスクリーン上にお目見えした。
以来、連作が世界中でヒットしてアイドル的存在にまでなってしまったが初めは核実験に対する戒めの存在だったのだ。いい加減にしておかないと本物のGodzillaが目を覚ますかも。伊達にGodがついているわけではないだろう。
fumio


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