私が後期間近の年齢でソコソコ元気でいられるのは、サントリーのセサミンや世田谷食品のグルコサミンを毎日飲んでいるからではない。ジョギングや登山、テニスなどの運動を日々続けているからに違いありません。しかし老化による体力の衰えで、運動を継続していく困難さを感じるこの頃でもあります。
そんなある日の昼下がり、我が家のあるマンションのエレベーターで偶然女子高生風の娘さんと乗り合わせた。その時彼女が「よく走っていらっしゃいますね」と私に話しかけてくれた。
何と応えたかは忘れてしまったが、「老骨に鞭打って走る私の姿を、この娘さんは見てくれていたんだ」と私は名も知らぬ彼女の一言が嬉しかった。そりゃ彼女はたまたまジジイと乗り合わせた気まずさから、何か気の利いた言葉でもと話してくれたんだろうけど、私にとっては感動の言葉だった。
それ以来、冬の寒さや夏の暑さで走る気力が失せた時、あの娘さんの言葉を思い出して我が身を奮い立たせランニングに出掛けるようになったのです。
・・・・誰ですか?「若い女性の言葉にコロリと乗せられて、男は幾つになってもバカなんだねえ」何て言ってるのは。
・・「名も知らぬ乙女の言葉、我を鼓舞」・・