今年の梅雨は長雨続きで「これじゃ何処へも出掛けられない」とグチの一つもこぼしたくなるが、熱海や九州などで水害に遭われた方々の事を思えば、無事で過ごせるだけで感謝しなければいけないのかも知れない。
人間様には蒸し暑くて不快な梅雨時も、水の恵みをタップリ受ける植物達ににとっては快適な季節のようだ。ある日ベランダへ出てテーブル上に置いた植木鉢を見たら、苗木の合間から小さなキノコが芽生えていた。
何処から種菌が入ったんだろう。元々土壌に潜んでいたのか、それとも鳥さんが運んできたのであろうか。どっちにしても空に向けて小さな傘を広げる姿が、何となくほのぼのとして可愛いらしくも思える。
そんなポエムに浸っていたら、妻がサッサと全てのキノコを摘み取ってしまった。「ったく詩心が分からないんだから」・・・・もしかしてみそ汁の具にしたら、案外美味しかったかも知れないのに。