離婚に苦しむ人へ

今、苦しんでいるあなたに寄り添って。

挑戦者を軽んじる

2016-04-25 00:00:01 | 日記
前回の記事で

モンベルの辰野さんのお話をしました。

辰野さんがもうひとつ、書いておられます。

それは日本には、挑戦者が育たないと。



何か結果が出れば、大騒ぎして

時代のスターとなりますが、

結果が出る前は、ほとんど話題にもなりません。

ノーベル賞を見ればすぐにわかります。

受賞しそうになれば、大騒ぎしますが、

それまでは全く話題にすらならない。

STAP細胞の小保方さんのときもそうです。

上司の自殺まで周囲やマスコミが追い込んでいる。

それなのに、そのことは完全にほったらかしてしまった。

結果的には、つい先日、海外の研究者が小保方さんと同じ方法で

STAP細胞を証明しました。

論文作成など、たしかに問題はたくさんあるから仕方ない面はありますが、

それでも完全に集団リンチ状態で、本質からずれて、社会的に抹殺していく風潮。

新しいことに挑戦すれば、当然失敗することの方が多いし、

完璧にもいかない。欠点や弱点を言えば、いくらでも突くことは可能でしょう。

失敗すれば、準備が足りないとか、浅はかだとか、能力もないのに・・・と。

そして最後は自殺したり、ボロボロになるまで精神的に追い込んでいくようなことをする。

だから、日本社会では、昔から村八分という言葉があるように、

集団にいるしかない、和を大切にするというよりも、和を乱したら、自分が抹殺されてしまう不安がある。

だから、人と同じ人生、同じ行動、同じようにしか生きることもできない。

離婚も同じような風潮があります。

昔ほどではないけれども、まだまだ日本では後ろめたい気持ちが残ります。

結婚という挑戦をしたのにです。

そこへ一歩を踏み出したことがすごいことではないでしょうか。

結果的には、継続はしなかったかもしれませんが、

世間の目や立場などにおびえて、夫婦や家族として機能していないのに、

形だけの結婚生活をしている人がどれだけ多くいるでしょうか。

望もうが、望まなくても、離婚も新しい人生への挑戦じゃないですか。

これがどれだけ、苦しく、悲しく、虚しく、辛く、厳しいことなのか知っているあなたなら、

人生に、生きることに、未来への挑戦だと明確に断言できるのではないでしょうか。

ひとりで子供を育てていくことだって、相当な挑戦です。

自分の枠内の安定領域だけで生きている人よりも

数十倍もの努力と挑戦を日々続けているのです。

周囲があなたをどんな目で見たり、言っても

そんな周囲よりも、強く、必死に、全力で生きていることは間違いないのです。

枠から飛び出して、挑戦しないなら失敗もしません。

だけど、そんなの人生じゃあありません。

人生に挑戦していく。

受け身だと苦しい、余計にしんどい。

苦しいし、辛いし、ボロボロだし、お金もないし、将来も見えないし、

どうしていいかわからない、

けれど、挑戦していく気持ち。

これだけは他人がどうこうできない。

自分の心の底から湧き出てくる力。

その力が湧き出てくるまでは、ゆっくり悲しんでいい。待っていい。

立ち止まっていい。

その時間が絶対に必要。

そして自分の奥底に挑戦のともしびが見えたら、

大切にして、しっかり大きな火にしていこう。

それまでは、ゆっくりと、ゆっくりとで大丈夫。

みんなそうだから。