離婚に苦しむ人へ

今、苦しんでいるあなたに寄り添って。

最近で一番すごい人

2016-04-12 00:00:01 | 日記
今日は、ちょっと普段の人生論?とは少しだけ離れて、

私が最近お会いした方で、なんともすごい人の話をします。

苦しみや、悲しみにあるとき、

どうしても、ある方向性だけに話題は偏り、思考も偏ります。

しょうがないんです。

緊急事態ですから。

ただ、他人からの強制的な情報でも、

多少違う話題というものを入れることで

また新しい気付きがあるものです。

日常の苦しみを離れて、今日は少し違う世界を感じたり、見てみてください。

もちろん、望まなければ、読む必要はありませんよ。

興味があれば読んでみてください。

さて、本題。


南谷真鈴(みなみや まりん)さんという女性です。

グーグルで調べればすぐに出てきますから、

興味があれば写真も含めてみてみてください。

登山をしない人は聞いたこともないでしょう。

私も実は知りませんでしが、登山が趣味なので、

ふとしたきっかけでトークショーに出かけました。

19歳の早稲田大学1年生の女性です。

ご両親のお仕事の関係で香港やらマレーシアやらを渡り歩いてきた帰国子女。

英語、中国語、日本語を話します。

そのあたりまではよくあること。

ただここからです。

世界の7大陸最高峰の登頂記録へと進んでいるのです。

マナスル8000m峰登頂を日本最年少、世界女性最年少記録更新というレベルで達成。

ちなみにご存じ、富士山は4000mありません。

7大陸制覇まで、あとエベレストを残すのみ。

そしてすでに南極点への到達を達成していて、

エベレスト登頂、その後に北極点到達を制覇すると、

世界女性最年少 グランドスラム達成という偉業を成そうという方です。

大学の学生寮で生活しながら、ご自身でスポンサー企業を探してのエベレスト挑戦です。

ご両親からの資金援助もなし。完全に自立、自己責任でやってるのです。

ちなみに、すでにネパール入りしていて、予定どおりならば5月中旬に登頂成功の偉業が

報道されるはず。無事に成功されるのを祈っています。

週5日の厳しいトレーニングをしての挑戦です。

ただそんな彼女も数年前には八ヶ岳でニュースにもなっているのですが、

高校生のときに、200mを滑落して、奇跡的に命が助かった経験をしています。

ふつうは死んでるレベルの滑落です。

ふつうに聞くと、もうその時点で、登山やめるか、リスクあるものはしなくなるのが凡人。

ただ彼女はそこから、7大陸制覇へ歩みだしています。自分の目標だからです。

ちなみに、最近エベレスト関連の映画が2本ありました。

エベレスト3Dと、エベレスト神々の山嶺では阿部寛さんと、岡田さん。

いずれも見た人はわかりますが、

他の山とは圧倒的にレベルが違うところです。

8000mを超えると、酸素ボンベなしではほぼ呼吸できません。

そして、脳や肺、心臓にものすごい負荷がかかり、

一流の登山家といえど、高所病で命を落とします。

そしてひとたび天候が崩れれば、マイナス70度の世界、

人が生存できる確率は限りなく低くなっていく。

エベレストで8400mを超えたあたりは、デスゾーンと呼ばれ、

人にとって、死が必然であって、生が偶然のような領域で

頂上はさらに上にあります。

8000m以上では遺体の回収が不可能かつ、細菌すら繁殖しないので、

ミイラ化してそのまま、現在もたくさんの登山家が埋もれているそうです。

世界トップレベルのクライマーが命を落としています。

我々には想像できない世界です。

最近では、栗城さんが凍傷で9本の指を切断していて、

たとえ登頂できても、下山できなかったり、命はあっても凍傷などで五体満足な保証はない。

つまり、もう別格なところですし、

そのことを一番知っているにも関わらず、挑戦できてしまう。

このことに驚くしかありません。

そして、普段の写真を見るとわかるでしょうが、ふつうのかわいい、きっと人気のある女子大生ですが

圧倒的な強さと自立があるのです。

自己責任でそこに飛び込む。

人が自分の人生を生きるとは、このようなことだと感じました。

他人のルートではなく、自分自身の人生を生きるということを

ふつうにしている方です。

もはや世界最高峰のエベレストへの挑戦は、無鉄砲やら、無知やらのレベルとは違います。

そして、これまでの実績やトレーニングを知れば、

当然の挑戦かもしれません。

30キロのウエイトを背負って、ランニングマシーンで走るのですから

ふつうのレベルのトレーニングではない。

同じ時間を生きていながら、ここまで挑戦できる人と、そして命をかけてやり遂げようという意志と、

なんとなく、会社に行き、家族と過ごして、安泰、安定な人生を歩みたい人と

何が違うのか、どれが正しいのか、いろいろ考えます。

ただ、彼女の話を聞いて、挑戦を知って、思ったことは、

人はいつか死ぬから、粗末にはしてはいけないけれども、

人並み、コピーしたような人生を送ることには意味がない。

それは自分の人生とはいえないし、きっと後悔する。そんな感じがしています。

離婚することだって、それを乗り越えることだって、

登山ではないけれども、人生の大きな山です、

それを登りきっていく、大変だけど、強さになる。

そう思います。

最後に、真鈴さんが、元気に素敵な笑顔で世界記録をひっさげて帰国する日を楽しみにしています。

そして、仮にうまくいかなくても、元気に戻ってきてほしいなと思います。