80ばあちゃんの戯言

聞いてほしくて

低栄養

2013-11-14 10:17:44 | 健康
NHK テレビ クローズアップ現代よりの抜粋




今は貧しい時代と思い込んでおられる向きもあるようですが、私

のように、そろそろコケの生えそうなばあちゃんにとっては、

何でもかんでも、品物が豊富であるだけでなく、どこの何とか

言う優れものを、すぐさま、どこからでも取り寄せられると言う

まことに結構な時代が来たと思っているのですが、それでも、

低栄養で、いろいろな病気を背負い込んだり、ちょっとばかり

おつむの中に変化を生じたりされる方もあるようです。




それでは、クローズアップ現代で取り上げられていた低栄養に

ついてです。



摂取する蛋白質がいつの間にか不足すると、感染症にかかりやすく

なったり回復力が低下するとも言われています。

それだけでなく、筋力の低下や血管がもろくなる恐れもあり、

介護が必要とされるリスクも高まると言います。 

蛋白質の摂取を意識してきちんと摂ることの重要性が強調されなく

てはいけないほど増えている高齢者の栄養不足。三食食べている人

にも起こりがちな実態があるとか。


 
趣味の撮影をしながら、毎日散歩を楽しんでいるせきやみどりさん

88歳は今まで、大きな病気をしたことがないと言います。

しかし、最近、駅までの歩く時間が5分ぐらいかかっていたのが、

歩幅が狭くなったので、7,8分かかるようになったそうです。

歩幅が狭くなるなんて、年を取れば当たり前と思った皆さん、そう

じゃないんです。 せきやさんの血液を調べると、栄湯状態の指標

となるアルブミンの価が3.7。 基準値を下回っていました。

知らないうちに栄養不足が起こっていたのです。

こうした一見、元気な高齢者の栄養不足を甘く見てはならない事が

最新の研究で明らかになってきました。

東京都健康長寿医療センターの研究部長新開省二さん。 

新開さんのチームは東京と秋田で目立つ病気のない高齢者千人

以上の栄養状態と、その影響を、20年以上にわたって追跡調査し

ました。


栄養状態を表すアルブミンなどの血液成分と、生存年数、病気との

関係について、詳しく解析を行いましたが、その結果、アルブミン

の価が低い人たちは、そうじゃない人たちより生存率が低い、つまり

長生きできないことがわかってきました。

他にも認知症の前段である認知機能の低下を引き起こすリスクが二倍

脳卒中、心臓病のリスクは2,5倍になると言う結果でした。

アルブミンは肉や魚などを元に体内で作られるもので、筋肉や血管、

免疫細胞などの機能に不可欠な成分です。そのためアルブミンが減る

と、その為、筋肉が落ち、血管がもろくなり、免疫機能が低下します。

年をとると、アルブミンを作る力が徐々に弱まる傾向にあります。

これが所謂、老化です。 だからこそ高齢者は若い者以上に蛋白質

を摂らないと、アルブミンの減少が加速、老化が早まり、さまざまな

病気が進行する要因となるのです。

新開さん

”低栄養はなかなか自覚されないと言うことですが、じわりと全身の

 いろいろなところに影響してきます。  それが最終的には、寿命

 とか要介護の発生につながってくると思います。”



 (つづく)


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