NHK テレビ "クローズアップ現代"よりの抜粋
NHK内田アナウンサー
"博物館を中心にさまざまな研究者がネットワーク
作ろうじゃないかという動きが始まっていますが
どう思われますか?”
科学技術ジャーナリスト 赤池学さん
"非情に重要だと思いますね。日本の場合生物学者
工学者だけでなく、医学者、或いは、情報科学の
研究者、更に言うと、歴史学者、博物学者も参画
しているんですね。 もう一つのポイントは、
メーカーを中心としたエンジニヤも参加して
いるんです。 すでに大手の家電メーカーさんが
空気を上手に捕捉する蝶の動きから学んだ扇風機
ですとか、或いは鳥の羽に学んだ空調器などを
すでに実用化して発売する成果も上がっているん
です。”
内田アナウンサー
"裏を返せば、この連携はなかなかとられてこなかっ
たんでしょうか?”
赤池さん
”そうですね、産業界と同じで、研究者も縦割りの
構造を作っていたんですが、やっぱり、それを横断
的に結んで行くということは、多分さまざまな成果
をこれから生み出していくと確信しています。”
内田アナウンサー
”日本も十億円の予算を投入という動きがあります
が、各国はそれに比べてどんな状況なんですか?”
赤池さん
"今、生物模倣技術で国際的に標準をとろうとして
いるのがドイツなんですね。ドイツ政府とドイツ銀行
が組んで、この分野のネットワーク作りに、桁が二桁
違う3000億円を投入しているんです。 ”
内田アナウンサー
"0が二つ多いんですね?”
赤池さん
”はい。今、中国もこうしたドイツの動きに参画しよう
と動き始めているんです。”
内田アナウンサー
"さまざまな研究者のネットワークが組まれはじめて
いる・・・?”
赤池さん
"ただドイツの場合は、メガトロニクスとか、ロボット
とか、バイオニックスという言われ方をするんですが、
どちらかというと機械工学の分野に限定されているきらい
があるんですが、それに対して、日本のネットワーク
は、先に申し上げましたように、きわめて、学際的なネット
ワークですので・・・・”
内田アナウンサー
"さまざまな分野の・・・・”
赤池さん
"はい。逆に日本はいろんな風にリーダーシップを取れる
可能性があると思っています。
内田アナウンサー
”まあ、国際競争が激化していく中でこの分野がどんどん
進化していくと、そうなると、この先、どんな風に社会の
変化が生じるとお考えですか?”
赤池さん
"そもそも生物は、自然、まあ、地球と共生しながら、
共進化してきたわけですよね。省資源の材料の使い方
とか、省エネルギーの構造とか、こういう物作り、
まさに共生のデザインを人工物が、もつと、これから
学んでいく必要があると思っているんですね。
更に言うと、これから生物がいろんな材料を生物自身
生み出していく、其処では、例えば、欧米にはない
例えば、昆虫とか、藻類の遺伝子情報の研究知見とか、
こうした知的財産は日本に一番たまっているんですね。”
内田アナウンサー
”藻類って、海藻ですか?”
赤池さん
”そうですね。こういう知財をうまく生かしながら、いろんな
生物模倣技術を展開していく。そうすると、繰り返しになり
ますが、創薬とか、そういう世界だけではなくて、工業製品
のいろんな材料とか、もしかすると、半導体の基板のような
ものも生物に学んだり、或いは生物に作らせたりするような、
そういう技術がこれから、たくさん生み出されてくると思っ
ています。”
内田アナウンサー
”日本がこの分野で先頭を行くためにどんなことが必要です
か?”
赤池さん
”やはり、今までどちらかというと、生物学って言うのは、
産業の世界と遠いと思われていたんですけれども、やっ
ぱり、そういう研究者たちを、支援していくような、
コラボレーションスタイルの研究開発みたいなことを
国策として、してもらう、そんな流れを作ってもらいたい
と思います。 其処に、環境とか共生というキーワード
を持って,選択してもらいたいと思いますね。”
以上
次回は この前、私が、聞き逃した分について調べま
したので、それを書いてみましょう。
NHK内田アナウンサー
"博物館を中心にさまざまな研究者がネットワーク
作ろうじゃないかという動きが始まっていますが
どう思われますか?”
科学技術ジャーナリスト 赤池学さん
"非情に重要だと思いますね。日本の場合生物学者
工学者だけでなく、医学者、或いは、情報科学の
研究者、更に言うと、歴史学者、博物学者も参画
しているんですね。 もう一つのポイントは、
メーカーを中心としたエンジニヤも参加して
いるんです。 すでに大手の家電メーカーさんが
空気を上手に捕捉する蝶の動きから学んだ扇風機
ですとか、或いは鳥の羽に学んだ空調器などを
すでに実用化して発売する成果も上がっているん
です。”
内田アナウンサー
"裏を返せば、この連携はなかなかとられてこなかっ
たんでしょうか?”
赤池さん
”そうですね、産業界と同じで、研究者も縦割りの
構造を作っていたんですが、やっぱり、それを横断
的に結んで行くということは、多分さまざまな成果
をこれから生み出していくと確信しています。”
内田アナウンサー
”日本も十億円の予算を投入という動きがあります
が、各国はそれに比べてどんな状況なんですか?”
赤池さん
"今、生物模倣技術で国際的に標準をとろうとして
いるのがドイツなんですね。ドイツ政府とドイツ銀行
が組んで、この分野のネットワーク作りに、桁が二桁
違う3000億円を投入しているんです。 ”
内田アナウンサー
"0が二つ多いんですね?”
赤池さん
”はい。今、中国もこうしたドイツの動きに参画しよう
と動き始めているんです。”
内田アナウンサー
"さまざまな研究者のネットワークが組まれはじめて
いる・・・?”
赤池さん
"ただドイツの場合は、メガトロニクスとか、ロボット
とか、バイオニックスという言われ方をするんですが、
どちらかというと機械工学の分野に限定されているきらい
があるんですが、それに対して、日本のネットワーク
は、先に申し上げましたように、きわめて、学際的なネット
ワークですので・・・・”
内田アナウンサー
"さまざまな分野の・・・・”
赤池さん
"はい。逆に日本はいろんな風にリーダーシップを取れる
可能性があると思っています。
内田アナウンサー
”まあ、国際競争が激化していく中でこの分野がどんどん
進化していくと、そうなると、この先、どんな風に社会の
変化が生じるとお考えですか?”
赤池さん
"そもそも生物は、自然、まあ、地球と共生しながら、
共進化してきたわけですよね。省資源の材料の使い方
とか、省エネルギーの構造とか、こういう物作り、
まさに共生のデザインを人工物が、もつと、これから
学んでいく必要があると思っているんですね。
更に言うと、これから生物がいろんな材料を生物自身
生み出していく、其処では、例えば、欧米にはない
例えば、昆虫とか、藻類の遺伝子情報の研究知見とか、
こうした知的財産は日本に一番たまっているんですね。”
内田アナウンサー
”藻類って、海藻ですか?”
赤池さん
”そうですね。こういう知財をうまく生かしながら、いろんな
生物模倣技術を展開していく。そうすると、繰り返しになり
ますが、創薬とか、そういう世界だけではなくて、工業製品
のいろんな材料とか、もしかすると、半導体の基板のような
ものも生物に学んだり、或いは生物に作らせたりするような、
そういう技術がこれから、たくさん生み出されてくると思っ
ています。”
内田アナウンサー
”日本がこの分野で先頭を行くためにどんなことが必要です
か?”
赤池さん
”やはり、今までどちらかというと、生物学って言うのは、
産業の世界と遠いと思われていたんですけれども、やっ
ぱり、そういう研究者たちを、支援していくような、
コラボレーションスタイルの研究開発みたいなことを
国策として、してもらう、そんな流れを作ってもらいたい
と思います。 其処に、環境とか共生というキーワード
を持って,選択してもらいたいと思いますね。”
以上
次回は この前、私が、聞き逃した分について調べま
したので、それを書いてみましょう。