先を急ぐ道すがら あまりの花の可愛さに おどろいて
ふと 立ち止まる
はっ と気づかされる
一体誰が こんなに可憐な花を創り出したのだろう
花に聞いてみても 花は黙して語らず
ただひたすら おてんとうさまを向いて 咲くのみ
しかしただ咲くのみなのに それだけなのに
何かを 語りかけている
いったい誰がこの花の色合いを コーディネートしたのだろう
かたちはこう 周りはブルーにして なかほどは段々白に
花は答えようとはせずに 黙ってただ咲いているだけ
語らない花が 一番多くを私達に伝えている
私達は「言葉」という 便利で優れた
伝達の道具を 授かっているのに
花ほどに 相手様に伝えられているのだろうか
花は花として ただ咲くだけなのに
この花を咲かせているものに涙こぼれますよ。
『花咲山』と言う絵本です。
昨年
小学生に読み聞かせをする機会があって出会った本です。
図らずも自分の子供に重なって言葉につまりました。
凄く
大人が読んでも心に染みて参ります。
是非
図書館でご覧下さい