花や若葉のことばかりで恐縮なのだが、心が疲れた時には自然のテーマに限るんである。
商工会議所が主催する異業種交流会である「武雄交流プラザ」の仲間が急逝した。
時は百花繚乱の春だというのに・・・・。
いつも前向きで熱く想いを語る社長さんだったのにと、第一報を聞いた時は、しばらく呆然自失の状態に陥った。
夏の暑い盛りに、黙々と草刈りをこなす頑張り屋さんでもあった。
武雄交流プラザの宴席では、分煙と称して煙草呑み軍団ばかり席を寄せ合って呑んだ仲間だった。
花はピンクのドレスを纏い、一心不乱に咲き誇っている。
この美しい花の妖精も、やがて枯れて土の上に落ちる。
終わりのある生涯は私達とて同じ。
しかし、そんな宿命も何処知らず、花は咲き切る。
いつも、そんな潔い男らしい彼であった。
今となっては、彼なりに咲き切った人生だったと思うしかない。
葬送の曲は彼が生前口ずさんでいたという「イエスタディ」であった。
お葬式でビートルズの音楽を聴いたのは初めての経験だったが、
それまでせっかく哀しみを堪えていたのに、この曲で一気に泪が溢れてしまった。
これまで、聞き飽きたくらいに聴いたこともあり、ビートルズの曲の中ではあんまり好きな曲ではなかったのだが、
心に沁みた。
やはり名曲なんだと、しみじみ思ったんである。
心から彼のご冥福を祈るばかりである。
八重桜は十重に二重にドレスを纏い一枚一枚風に泪をながす春夜
合掌
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