かってビートルズに対抗するために企画化されて生まれたバンド「The Monkees」が一世を風靡した。
テレビのレギュラー番組も日本で放映され、それは凄い人気であった。
そのグループのヴォーカリストは、ドラムのミッキー・ドレンツとディビー・ジョーンズの二人であったのだが、
そのディビーが亡くなったという。
66歳だったというから、そんなおじさんだったのかと少しだけショックを覚えた。
自分が歳をとったのは忘れているのだ。
彼は12月29日に心臓発作で自由の彼方に旅立ってしまったのだ。
彼の曲では今でも先に旅立った忌野キヨシローが歌って、現在CMでも流されている「Daydream Believer」がつとに有名なのだが・・・・。
実は私は、昔からこの曲が大好きであった。
物悲しいメロディーといい、デイビー・ジョーンズの素直な歌い方といい、紛れも無い青春の思い出の曲なんである。
確かに世界中のポップスファンを虜にしたモンキーズだったが、
その実、寄せ集めのアイドルグループであったせいか、
楽器の演奏はオソマツそのもので、
結局音楽性の違いと、力量の無さ、
チームワークの欠如で、あえなく解散してしまったのである。
「恋の終列車」「モンキーズのテーマ」なども印象深い曲である。
今夜はデイビー・ジョーンズを偲んで、静かにこの「自由になりたい」という曲をギター一本で唄い、彼の霊前に捧げたところ。
熊本中央信用金庫の年金旅行のお客様を嬉野温泉で歓待するという、夜のオツトメを終えてほろ酔い気分での歌ではあったが・・・、
けして順風満帆ばかりでなかったデイビーの人生を思う時、
彼も今天国へ昇りつつ、浮世の煩悩を超えて、自由に解き放たれた魂をよろこんでいるのだろうか・・・・。
そんなことを思いつつこの曲を聴くと、タイトルも相俟ってとても素晴らしい楽曲であると、改めてしみじみと思ったのである。
あの頃の元気だったアメリカが、また一つ消えていくようだ。
どうか、安らかに・・・・。と思うばかりである。