風竿の「人生の達人」烈伝

愛すべき友、仕事・趣味の磯釣り・ゴルフ・音楽、少しの読書などにまつわるあくまで「ヒト」に重点をおいたブログです

梅ほころびて・・・

2012年03月01日 22時22分50秒 | 風竿日記

61度目の春が訪れようとしている。

当たり前のように季節が巡り来て、花が咲くことに

それがけして当たり前ではない世界のように、

重々しくも、貴重で、勿体無いことであることに気付かされている。

そうして、心境の変化の中で、今年も梅は咲いてくれたのである。

少なくとも昨年末に胃ガンの嫌疑がかかってからは、当たり前であった自然の営みが、実に大切で愛しくて仕方が無くなったんである。

そうして、毎年梅が開けば有難いと

桜が開花すれば「ああ今年の桜は見事で、勿体無い・・・。」と

タラの芽が吹くと、「ああ今年もまた食べられたね。」と

しみじみと思わされていくんだろうなぁ。

御船山の懐に抱かれて、一目1万本の梅が三分咲きといったところ。

雨のせいか御船茶屋もまだ閑散としていて、梅もひっそりと静かに佇んでいた。

紅白の梅を並べてご鑑賞下さい。

どちらも捨て難い。

白梅が咲くから紅梅も引き立つ。

紅梅が咲くから白梅も引き立つ。

どちらも魅かれあっているのだ。

相互に尊重し合っているのは、一緒に厳しい冬を耐えてきたからなのだろうか・・・・。

うーん紅梅もいいけれど、

やっぱり白梅かなぁ・・・・。

清楚というか、小さな花なのに凛としている。

襟を正されるような厳しさと美しさが同居している。

当たり前に咲く白梅に感動するのは、

老いさらばえた証拠なのかも知れませぬなぁ・・・・。

そんな雨の御船山梅林でありました。