我が家の庭には色んな木が共存している。
その中で11年にもなるのに、位取りが高く、ツンと澄ました彼女「姫シャラ」がやっと花を咲かせてくれた。
この木いつのまにかこっそりと花をつけて、僅か数日でせっかくの可憐な花を散らしてしまうんである。
なついてくれない木とでも云おうか・・・・・。
彼女はわがまま、気ままで、けして人を歓ばそうとはしない。
そのツンと澄ました貴婦人の花はこれ・・・・。
それがアナタ、何とも可憐で美しい花なんである。
可憐で清楚なのであるが、どこか人を寄せつけない気品すら漂っている。
横で春を謳歌する「花ミズキ」を鼻でせせら笑ってたりしていたのだが、初夏のある日、いつの間にか、こんな素敵な花を咲かせていたんである。
そしてその奥には今をときめく「額紫陽花」が、梅雨を祝って咲き誇ろうとしている。
ひねもす庭に座って、花たちの語りかける言葉にしずかに耳を傾けて、ささやかな一日が暮れていくのも悪くはない。
そういえばディア・ジョンのマスターから貰った「モチノキ」の苗がこんなん、なってます・・・・。
この木が大きくなった頃には、この庭の主はこの世にいないであろうという無常感を感じながら、この新緑を眺めてみると、また味わいが違ってくるんである。
デイア・ジョンのお店の前に立っているあの大きな木の「子供」なんですよ。
さて、ハヤブサの燃え尽きる光を、和歌山大学のインターネットライブ中継をUSTREAMで見せて頂きました。
10時51分彼は、天の川の中に在る南十字星の上で光って消えた。
世界初の惑星往復旅行を終えて帰還した、ハヤブサの最後の燃え尽きる美しい光を見たときには、何故か涙が溢れました。
苦労に苦労を重ね何度も絶望感の中で帰還を諦めながらも、満身創痍の体をさすりながら、地球に帰ってきたハヤブサ君、でも懐かしい地球を前にした途端に光となって死んでいくわけですからね。
ハヤブサ君、この優しい人々が住み、
美しい植物の咲き乱れる地球へ、お帰りなさい・・・。
そして7年間の孤独な旅路、ご苦労さまでした。