風竿の「人生の達人」烈伝

愛すべき友、仕事・趣味の磯釣り・ゴルフ・音楽、少しの読書などにまつわるあくまで「ヒト」に重点をおいたブログです

ライ麦畑で捕まえて

2010年05月25日 23時59分59秒 | 風竿日記

常に批判者としての眼を失わずに、

ものごとを縦・横・斜め時には裏側からも見るように、

本質的にはシニカルに生きてはきたつもりなんである。

若いころには学生運動にも参加した。

機動隊の兄ちゃんの逞しさも、体力も、

痩せた学生のフランスデモの苦しさもよくしっている。

それは幸いにも、これまで自分が想定したよりは長く生きて来られたことで、

人の有り難さに触れることにより、

「世の中案外捨てたものじゃない」

っていう肯定的で、プラス思考的な確信に変わりつつあるのが、素直に嬉しい。

 

幼き頃の麦畑は格好の遊び場であった。

麦の背丈を見るにつけ、

そこで、「かくれんぼ」が出来たということは、

あれくらいの身長だったのだろうか・・・と想いを遠い昔に馳せる。

そしてそこには、まだ母親が存在するのである。

あぁ、何人たりとも癒すことの出来ない、私の胸の痛みの原点が

確かに存在するのである。

そして麦畑で捕捉して貰いたいのは・・・

まだ若かった僕の母親なのだ 。