風竿の「人生の達人」烈伝

愛すべき友、仕事・趣味の磯釣り・ゴルフ・音楽、少しの読書などにまつわるあくまで「ヒト」に重点をおいたブログです

一魚一会・磯釣りの思い出

2010年05月07日 23時59分59秒 | 風竿の釣り師烈伝

ほんの10年くらい前までは、毎週狂ったように五島列島の磯に通っていた。

             

いわゆる釣りバカという種類の人間であったのだ。

先日片付けものをしていて、ふと分厚い書類の山の中から出てきた新聞の切り抜きが一枚・・・・。

佐賀新聞の釣り欄に掲載されたものであった。

晩年はすっかり底モノ釣りに魅入られていた私。石鯛とアラが主なターゲットだった。

そしてこの新聞記事は、アラ(関東ではクエという)を釣り上げた時の記念のもの。

この魚・・・・大格闘を演じてくれたのである。

         

 

それは夜中の10時頃、いきなり竿先が海面に突き刺さったんである。

慌てて竿に飛びつき、渾身の力でPENNの大型リールを巻き上げるのだが、足場の悪いゴツゴツした磯の上で、逆に魚から海に引きずり込まれようとする。

身の危険を感じながらも、格闘10分、体長1m15㎏のアラであったが、何とか釣り上げた時には肩で息をするくらいに疲れ切っていたんである。

武雄に凱旋すると釣り仲間がたくさん集まっていて、30人くらいで釣り魚を囲んでの大宴会となったのであった。

アラは捨てるところがないというくらいに美味しい魚。

今でもあの日のことがすぐに甦るほどに鮮烈な魚との出会いであった。

最近は磯釣りもとんとご無沙汰なんであるが、麦の穂が色づき始めると五島列島の石鯛シーズンが到来する。

今年こそ仲間を誘って一魚一会を願って、出かけてみたいものである。