奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2865)

2024-08-11 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「さるすべり」について。---------

梅雨明けの季節/紫陽花(あじさい)は/疾(と)うに咲き終わり/同じく淡い紫色の西洋種アガパンサスも旬(しゅん)を過ぎた頃。不図(ふと)気付くと“さるすべり”の赤紫の花が処々に咲いている。---------

此処/奈良県北中部/京阪神へ通うサラリーマンの家族(100万人)の住むベッドタウン(大規模住宅団地)には/最寄駅に向かう徒歩30分圏内ではあるけれど/其の途次(道すがら)に居並ぶ瀟洒(しょうしゃ)な邸宅の庭では季節時々の草木の花々が顔を覗(のぞ)かせる。---------

“さるすべり(猿滑)”は別名/百日紅(ヒャクジツコウ)。ミソハギ科サルスベリ属の落葉小高木。滑々(すべすべ)した幹肌が特徴で/夏から秋の長期に亘って紅色の花が咲く。---------

花が咲く期間が長い為/ヒャクジツコウと呼ばれ/漢名も又/百日紅である。英語名Crape myrtleは銀梅花(ギンバイカ/myrtle)の花に似て/花弁がちりめん(crape)のように縮れていることから。-------

中国で百日紅は/唐代長安の紫微(宮廷)に多く植えられたため/紫薇(しび)とも呼ばれた。--------

奈良時代(749)/藤原仲麻呂(恵美押勝)が光明皇太后を紫微中台(皇后宮職)に据えて/自らは紫微令に就任し権力を振るった。--------

光明皇后は百日紅を好んだとも云われ/奈良公園には有志の植樹された百日紅が数多く見受けられる。奈良界隈は夏の暑さで真夏は観光のオフシーズン化する。その中で/紫薇(百日紅)の上品で力強い赤紫の花を観ると/一瞬ではあるけれど/暑さを忘れたりするのだ。

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