奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その934)

2019-03-16 08:15:00 | 奈良・不比等
北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
「お江戸でござる(杉浦日向子監修・新潮文庫2006刊/2003版の文庫化)」を読んだ。杉浦日向子(すぎうらひなこ1958~2005)女史は、日大(藝術学部)卒で、江戸風俗を題材にした作品で一世を風靡した文筆家/漫画家であった。-----
「お江戸でござる」は、NHKのバラエティー番組”コメディーお江戸でござる(1994~2004)“の9年間の彼是(あれこれ)を、制作スタッフと杉浦日向子女史が1冊の本に仕上げたものである。ファンは多かったと思うが、肝心の江戸時代考証家の杉浦日向子女史の病没により終了する形となったようだ。従って、この「お江戸でござる」は、当時の番組の台本を見るような気分で味わうことの出来る貴重な本となって、これからも読み続けられることだろう。-----
“お江戸”は、杉浦日向子女史の言葉によれば、今も大東京の隣にあるのだそうであり、それを想いながら東京生活を楽しんで欲しいとの願いが込められているとも云える。-----
江戸前の食べ物、お蕎麦、お寿司、天麩羅など、杉浦日向子女史の解説は、江戸時代の住人がその場で話しているような、極めて即物的で分かり易い表現であったし、番組に登場して話しておられた杉浦日向子女史の江戸の町女の姿も、観た人は今でも目に焼き付いている事と思った。-----
残念ながら、同様の番組を制作することは、難しいのかも知れず、一時、ブラタモリが東京を取材している時は、期待したのだが、今では日本はおろか、フランスにまで出掛ける趣向なのでがっかりさせられた。
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