奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その927)

2019-03-09 08:15:00 | 奈良・不比等
北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
「人を見抜く~人は必ず噓をつく(渋谷昌三著・アステ新書2008初版/2010第17刷)」を読んだ。渋谷昌三(しぶやしょうぞう1946生れ)氏は、学習院大学卒で、都立大学大学院(心理学)博士課程修了し、山梨医科大教授を経て、現在は目白大学名誉教授である。-----
「人を見抜く」のサブタイトル“人は必ず噓をつく”を期待して読んでも、直接の論考は出て来ない。また、心理学の本ではあるが、旧来の文系の学問としての心理学の範疇なので、現在の理系の学問としての心理学の華々しい研究成果は全く書かれていないと言わざるを得ない。それでも、理系の学問となると素人には敷居が高くなって読み辛くなるものであり、このような過去の遺物のような本も既刊図書の一角を占めて役立っているようだ。-----
曰く、“話し声が大きいのは自信の無さの表れである”とか、“早口の人が必ずしも賢い訳ではない”とか、“相槌(あいづち)を打ち過ぎる人は要注意”とか、一頃のビジネス本や、占い相性本に書かれていたネタを集めて本にしただけのもので、特に新味(あたらしみ)はないが、この種の本を過去多く書かれていたようで、とても要領よく並べてあり、さっと読むには時間つぶしにちょうどと云った本である。-----
渋谷昌三氏はおそらく現役の教授だった時の講義はとても面白かったのではないかと、「人を見抜く」の叙述内容とその語り口の軽やかさを感じて、そのように思った。
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