21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

経済政策を第一優先に

2015年09月28日 15時10分53秒 | Weblog
安倍首相は国会議員として、低迷する日本経済の没落を見てきた、と言える。

プロフィールによると、初当選は1993年?
 1人当たりのGDPで日本経済を見ると、当時は世界第3位だった。 金額ベースでは、世界トップとの格差も20%前後だった。

2015年の統計では、日本の一人あたりのGDPは、世界25位前後である。金額を見ると、世界トップの約4分の1に沈んでいる。

 1993年当時に肩を並べていた各国が、経済規模を約4倍に膨らませている間、日本人はほとんど豊かにならなかった。 安倍首相は、それを見てきている。

 日本が「失われた20年」を過ごしている間に、先進各国は4倍に豊かになった。


1993年当時の日本に追い付くことは難しいだろう。 それでも、経済政策を第一優先に進めて、少しでも日本人が豊かさで先進国に追い付けるようにしたい。


 政治家としての階段を上っている間に、日本人の豊かさは4分の1になった。 現状を打破するためには、過去にとらわれない突破力が求められる。 政治家としての成功の歴史がそのまま、国家としての失敗の歴史に重なっている。

首相のトップセールス

2015年09月28日 14時49分18秒 | Weblog
国連会議に合わせて、世界中の首脳がアメリカに集まっている。

ボーイングで航空機を300機発注する等、中国のトップが「爆買い」で外交を進めているのに対して、日本の首相は「営業マン」としての活躍が求められるなど、経済力の差が明確に出た。


低成長に苦しんでいるとはいえ、経済大国である中国は、爆買いをする資金体力があり、アメリカ製品を大量に買い込むことで、親中外交を進めていける。

マイナス成長に落ち込んでいる日本経済では、アメリカ製品を大量に買い込むようなことは難しく、何とか日本製品を買ってもらえるようにトップセールスで営業をするしか手がない。


アメリカでの外交日程を通して、日本と中国の明確な差が出た。
経済大国として、中国は豊富な資金力を生かして、外交を進められる。
マイナス成長に落ち込んでいる日本は、政治的な外交よりも、経済的なセールス活動が中心になる。

 本音では、どこの国も、輸出を増やし、輸入を減らしたい。 日本外交は、自分たちの売りたいものを一方的に押し付けるだけ。 独善的なだけの交渉では得られるものも少ない。


 交渉相手の立場に立ち、相手方が売り込みたいものを積極的に受け入れるぐらいの「懐の深さ」は、無いだろうなぁ・・・。

「失われた25年」の経済的停滞は、「失われた30年」になるのだろうか?