21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

EFTPOS- electric fund transfer at point of sale

2007年08月03日 08時33分52秒 | Weblog
日本語で言うと、エフトポス=「購入時電子送金」ですか? 買い物で、現金を持っていなくとも、電子送金で、自分の銀行口座から、お店側の銀行口座にお金を送ることで、支払いが出来る制度ですね。利用者にとって、クレッジトカードとの違いは、後払いじゃないから、金利を払わなくて良いことと、使いすぎる心配がないこと。銀行側にとって、基本的な電子マネーとの違いは、現金が銀行の外に絶対に出ない(中間業者がいない)から、資金の流動性を増やせるということ。極端な話、住宅ローンを販売した後、購入者が、不動産業者にエフトポスを使って支払った場合は、数千万円という資金が銀行から一歩も外に出ることがない。子供から大人までみんな、エフトポスを持っていれば、議業が社員に給料を払うときだけでなく、両親が子供にお小遣いを渡すとき、子供がお菓子を買う時から、小売店が問屋に支払いをする時まで通して、現金は銀行の金庫の中にある。。。。。まぁ、ある種の独占状態ですかね。

 個人一人当たりの財布の中にある現金の平均が1万円だとすると、それが銀行の金庫から外に出なかった場合、1億2千万人の総額で、1兆2千億円になる。当然、銀行にとって資金の流動性を増やせる分、預金者(特に定期の)には今までより高い金利を提供できるし、貸し出しの時の金利も引き下げられる。。。。。エフトポスを運用する銀行の市場支配力が高まる結果として、収益も増える。その収益分を考えれば、エフトポス用のカードを全員に無料で配布したり、電子送金制度をすべての小売店に導入する費用を銀行が全額負担しても大丈夫なんじゃないかと思う。

証券会社の努力不足

2007年08月03日 08時15分30秒 | Weblog
 オンライン外国為替取引(FX)の中間業者は、証拠金を低く抑えるのと、取引手数料を無料化すること、それに証拠金以上の損失が出た場合に強制決済をすることで、業績を伸ばしている。参加者は毎日、1万円から初めて終日パソコンの前で座ってパチンコ感覚で遊んでいられるから、ギャンブラーを多く引きずり込んだんだろうね。パチンコよりも(FX)の方が、運に左右される可能性が低く(新聞を読んで勉強したりすることで成績が上げられる)、一般的な勝率も高いからね。
 って、「口座管理/取引手数料無料」でどうやって収益が出るのかと言うと、「強制決済」のおかげだと思う。強制決済制度のおかげで、利用者は損失の拡大を怖がらずに取引をすることが出来るけれど、業者にとってみれば、一瞬でも証拠金以上に損失が膨らんだ瞬間に強制決済をしてしまうことによって、その後の値動きで生まれた利益をとることが出来る。問題は、証拠金で何倍までの取引を顧客に認めるかだけれども。。。。オンライン取引のシステムを管理する費用ぐらいは何とか出るでしょう。

 一転、日本のギャンブル市場(競馬/競輪/競艇/パチンコ/宝くじ)の収益は70兆円に達するらしい。その一方で、日本中の証券会社の純益を単純に足し合わせても70兆円は達しない。ってまぁ、取り込めていてもおかしくないギャンブラーを証券市場は取り込めていないと言うことだよ。ギャンブラーは興奮を得るためになら、損をすることを厭わない(?) 重要な優良顧客だと思うんだけどなぁ。

忘れちゃいけない郵便貯金/保険、、、、、、、

2007年08月03日 07時57分32秒 | Weblog
 「最近の株高はバブルじゃないか、バブルじゃないか」という恐怖心から忘れていたけれども、郵便貯金/保険に眠っている資金がまだ270兆円あるだってねぇ~。短期的には、市場に流れ込んでこないだろうし、運用担当者が高値づかみをしないように、慎重を期していたら株価にほとんど影響を与えないかもしれないけれど。

 まぁ、怖い話としては、投資信託は運用/販売をしている会社が大量に手数料を取れると言うこと。どっか金融機関の人が、「今後、郵政公社からの資金が市場に流れ込んできますから、今、投資信託を購入しておけば、損をする心配はほとんど必要ありません。」なんて、違法販売になるのかならないか分からないような口説き文句で、投信の購入を進めて来た場合、まず、「この販売であなたは何%を手数料としてとれるんですか?」とか聞いちゃった方が良い。

 投信を売っている人は、あくまで自分たちの生活のために働いているわけで、購入者の事を真剣に考えているわけじゃない。特に、若い販売員の場合は、ノルマを達成しようと必死だし、(本人たちは投信を買えるほどの貯蓄も無いだろうから)、買う側の立場に立って考えているわけがないじゃないか、、、、

ジェットコースター

2007年08月03日 07時48分07秒 | Weblog
 日経平均株価の動きは、安っぽいジェットコースターよりも起伏に富んでいて、面白い。テーマパークでジェットコースターが数百円で数分の興奮を味わうのに比べて、日経平均株の方が、興奮が長続きすると思う。って、その興奮にいくら払うのか(損をするのか得をするのか)は、個人によってかなり差が出てくるけどね。。。。。。。などという事は、どうでも良くて、

 今回は、株価の動きと金利(特に長期金利)との関係について、考えてみたい。一般的な理論に従えば、金利が下落する事で、資金の流動性が高められて、株価が上がり、金利が上昇する事で資金の動きが収縮し、株価が下がる事になってる。理想的な市場では、この反対のことは起こらない。しかし(!!!!)、ここ数週間の日米の株式市場では、金利の上昇と株価の上昇が並立して起こっていた。その結果、今の暴落があるわけだけども。数人の投資家たちは、「今回の金利の上昇は”良い上昇だから、株価が同時並行して上がっているのもおかしくない」と言っていた。。。。まぁ、その時は、私も「へー、そんな考えもあるんだな~』と感心していた。(株は全く買わなかったけど) まぁ、「馬鹿だけが騙させる嘘」という事で。

 で、ドーンと日米で株安が起こったわけですが、その背景で、長期金利が世界的に下落しています。さすがに、日本国債の金利はhappy2005年株価高騰の時期に比べれば、まだ少しだけ高いけれど、2005年当時の金利水準に戻ってもおかしくない状態ですね。。。。。。。
 当時は、衆議院選挙で自由民主党が圧勝したのを境に株価の上昇が始まった。今回は、参議院選挙で自民党が敗退したのが下落を誘発した。と言っても、参議院選挙の結果が発表された直後に比べて、実際には予想されたほど、政局は混乱していないのではないかい。。。。。注目点は、政治が安定的に改革を進めて行けるかどうかにかかっているわけで、政党そのものはどこでも良い。自民が衆院、民主が参院を押さえて、競い合うように制度改革が進んで行くのなら、いい話だ。

まぁ、株式投資は自己責任で。企業の業績がどれだけ良いと言っても、「収支報告書が偽造されていない」と言い切れないのが日本の市場です。