21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

不運な大統領

2007年08月21日 06時53分15秒 | Weblog
 ブッシュさんが「史上最低の大統領」と言われていることについても、この前ちょっと書いたけれども、今回はブッシュさんが「史上最低の大統領」と言われている理由について書きたいと思う。

彼にはいろいろと政策上の間違いも合ったけれども、基本的に彼の評判が悪い理由は、彼の「運」が悪いからだ.

まず、同時多発テロ事件。実際に起こったのは、ブッシュの在任期間中だが、テロの兆候自体はクリントンが大統領だったときから存在した。オサマ・ビンラディンが行方不明になったのは、クリントン大統領の失政のせいだ.同時多発テロがブッシュの在任中に起こったのは不運だとしか言いようがない。

次に、ハリケーン・カトリーナ。多大な被害を出して、ブッシュの災害対策能力にも疑問を投げかけたものだった。しかし、この「超巨大ハリケーン」は200年に一度やってくるかどうかと言われているほど巨大なものなので、大統領が誰であろうとしっかりとした対応を取れたかどうかはわからない。しかも、被害が拡大したミシシッピ州は低湿地帯にちょうど新興住宅街が拡大し始めていたところで、現地の州知事が住宅開発に事前に規制でも掛けていなければ、被害は防ぎようがなかった。これも、ブッシュは不運だったとしか言いようがない.

あと、イラク戦争。イラク問題は湾岸戦争のついでに解決しておくべき問題だった.手を出したブッシュの判断は間違っていたが、イラク戦争が泥沼化した直接的原因は、湾岸戦争後の国連がとってきた対応のまずさだ.

北朝鮮の核問題も拉致問題も、原因自体は10年以上前から存在した。それが在任期間中に表面化してきたブッシュは本当についていない.

さらには、現在起こっているサブ・プライムローン/住宅バブルの崩壊問題。これも後二年ぐらい、ブッシュの引退後に表面化してくれても良かったはずだ........


それに比べると、小泉さんは本当についていた.在任期間中、大きな災害(復興費用が予算を押し上げるような)は無かったし、経済も(既に底を打っていたおかげで)回復を遂げた....自衛隊を派遣したイラクの州知事も先週に暗殺されたみたいだが、、、、もしこの暗殺が陸上自衛隊の駐留期間中に起こっていれば大問題になっていた.


ブッシュさんはお祓いにでも行った方がいいんじゃないかと思う.