飼育係がエサ(アジ)の入ったバケツを持って走りだすと、ペンギンたちも一斉に走り出す!
羽村市動物公園では、午前と午後に各一回ずつ、動物たちにエサをあげることができます。
【エサやりツアー】では、飼育係と一緒に水鳥、サル、ペンギン、ミニブタ、ヤギ、キリンにエサをあげながら園内を回ります(500円)。【エサやり隊】はミニブタ、ヤギに、【ペンギンランチ】はフンボルトペンギンにエサをあげることができます(各200円)。いずれも有料になっていますが、私は年々予算を切りつめられている動物園への募金だと思っています。募金のオマケにエサをあげられる・・・そう考えると、なんだかすごく得した気持ちになれるから不思議なものです。
というわけで、10時25分にペンギン舎の前を通り過ぎたときは、このように一か所に固まって、じっと我慢のペンギンたちでした(【エサやりツアー】が、何時頃にここを訪れるかのは不明)。
【ペンギンランチ】の11時30分が近づいてくると、彼らはかなりそわそわしてきます。じれてフライング(水の中に落ちる)してしまうペンギンや、後ろからじりじり押し出されて水の中に落ちてしまうペンギンも現れます。そうした場合でも、あわてず驚かず、「スィー」と泳いで後ろへ回り、何ごともなかったように隊列に復帰します。
(左)【ペンギンランチ】の時間になりました。1カップにはアジが4尾入っています。平均10カップ売れたとしても40尾しか食べられない・・・アジをめぐって壮絶なバトルロイヤルが始まった?
(右)陸ではよちよち歩きが可愛いペンギンですが、水に入ると本領発揮! その姿は「泳ぐ」という言葉を超えています。ペンギンは水中を飛ぶ鳥だ!
【ペンギンランチ】が終了すると真打登場? 冒頭の飼育係が渡り板を駆け上がって表に出ると、ペンギンたちも我先に後を追いかけます。先ほど、「陸の上では、よちよち歩き」と言ったけど、このときばかりは「パタパタパタ」走って、後を追う!
「押すな押すな」の勢いで一気に渡し板を駆け上がる!先頭にいたペンギンは否応なしにそのまま押し出されてしまうけど、後に続く者は・・・。
「勢いで表まで出てきちゃったけど、いいんだろうか?」といった会話が聞こえそう・・・恐る恐る足を踏み出す者もいるし、段差を踏み誤って転倒する者もいました(中央でニワトリさんに似た「どじ」なペンギンがコケてる)。
束の間、周囲を散歩。嬉々として歩いている者もいれば、「歩くのはいいから、早く食べさせてよ」と言いたげな者もいて、興味は尽きません。歩いている時間ははるかに短いと思いますが、旭山動物園まで行かなくても「ペンギンの散歩」が見られるのですね。むふふふふ(笑う)。 恥ずかしい話だけど、この日初めて知りました。まだ気が早いけど、雪が降ったら、羽村市動物公園に行こう~♪
このときに、自分もエサをあげたい気もしましたが、見物客も大喜びの「散歩&ランチ」タイムでした!
殆どのペンギンは飼育係の動きを追いかけていくけど、これ幸いとばかりに戻りたがらず、渡り板の上で最後の抵抗を試みるペンギンには、力持ちの飼育係が渡り板の片側を持ち上げてしまいます。ペンギンたちは「ずるずる」「すう~」と板を滑り落ち、散歩もおしまい! ご苦労様でした~♪