トトロの棲む駅? ~「小湊鉄道」上総大久保(続き)から五井へ

2009-05-14 10:00:00 | 鉄道紀行&乗り物


 陽だまりの中、森を背景に佇む無人の駅舎に、お隣の「月崎」から歩いて来たのでしょうか、人が近づいて来ました。菜の花や咲き始めた桜が眩しくて、思わず目を細めます・・・。
 昨晩は失礼しました。もう眠くて眠くて・・・横になった途端、朝まで熟睡です。覚えてはいないのですが、きっと「上総大久保」の駅で列車を待っている間に「トトロ」と遊んでいた夢を見ていたのでしょう。満ち足りて?目を覚ましました。この駅にいると、壁に描かれたイラストじゃないけど、本当にトトロが現れそう~♪


(左)菜の花に縁取られた線路の左側は、森を切り開いて耕作地にしたんでしょうね。里山風景は心を和ませてくれます。
(中)向かい側から。線路を歩いて来た二人も待合室で休憩しています。それにしても、絵に描いたような桜の枝ぶりではありませんか! 一度、満開の時期に訪れてみたいナ・・・。
(右)どの角度から眺めても絵になる「上総大久保」駅。駅に降り立った瞬間は、「やはり月崎まで行けば良かったかな?」と思いましたが、また大好きな駅ができました。ここに降りて正解だったね!


約一時間後の16時14分、「上総中野」行きのキハがやって来ました。


「う~ん、いいですね~♪」 この列車が「上総中野」から折り返してくるのを待ちます。


(左)さらに待つこと約30分・・・先ほどのキハが「上総中野」を折り返して来ました。
(右)その間、ニワトリさんは待合室の造りつけのベンチで横になっていました。列車が到着する頃、ポツンポツンと雨が降り出し始め・・・。


「上総大久保」は、駅にいるだけでも退屈しませんが、徒歩10分のところに千葉県乳牛育成牧場があるので、ここを訪ねても面白そう。また、お隣の「養老渓谷」から、①【森と梢のみち】=「上総大久保」を経て「月崎」まで歩く全長10kmのコースと、②【見晴らしのみち】=梅ヶ瀬渓谷と大福山を歩いて「月崎」へ下る全長15kmのハイキング( or ピクニック)コースもあります。楽しみは尽きませんね!


      

(左)一番人気の「月崎」駅。扉が開いた瞬間に駅舎を撮影。この手の人が絶えないのでしょう。発車後に、「危険ですから扉付近での撮影はおやめください」と、女性車掌さんのアナウンスがありました。ニワトリさんは扉から顔を出さなかったのですが・・・。
(右)雨に煙る「月崎」。このように桜と菜の花の対比が見事!


(左)「月崎」を出てからは、メモ書きに切り替え予習に務めましたが、悪筆に揺れが加わって、半分以上判別不能。「里見」=駅前菜の花。「上総川間」=田んぼの駅。「上総牛久」=タブレット交換。「馬立」=桜と田んぼ・・・などがかろうじて読み取れました。肝心の菜の花は(五井側から見ると)、どのあたりから見頃になるのか、今の今では全く記憶にありません・・・情けなや~~。
(右)「海士有木」は、駅舎やホームの佇まいが良く、音の響きも良いせいか、かなり好きな駅です。一度降りてみたいナ~。「小湊鉄道」は、以前にも書きましたが、車窓の風景が三段階(郊外→田んぼ→里山)に変わり、起動車の揺れ具合といい、ロングシートでも全く飽きない鉄道です。


(左)約1時間後の17時52分、「五井」駅に着きました。車両基地には「キハ」たちが勢ぞろい!。車両基地には、歴代の蒸気機関車が3両展示されていて、日中だったら見学も可能です。ここに着くのが早朝か夕方になってしまうので、なかなか見ることができないのですが、一度は見学しないとね・・・。
(右)JRと跨線橋で結ばれる「小湊鉄道」。改札もないので、JRの支線のようにも思えます。ここの「キハ」たちは、ほぼ自分と同い年ですが、末永く頑張ってほしいナ~♪


(左)JRのホームから、先ほどまで乗っていた「キハ」を眺めます。「昭和」を感じる~♪
(右)微妙に色褪せ具合も違います。新型車両にはない味わいがたまりません!

 ようやく終点に着きました。今日は泊り。今週はハードだなあ・・・。