今年も幸せの黄色い絨毯 ~大多喜から上総中野まで

2009-05-09 22:47:00 | 鉄道紀行&乗り物

      

車内に吊るされたお飾りも、一緒に揺れながらレールバスとすれ違い、田んぼを渡る~♪


      


 「いすみ鉄道」は、「大多喜」を過ぎると、がぜん山岳鉄道っぽくなって、このように小さな鉄橋を幾つも渡ります。下に流れているのは夷隅川ですが、くねくね蛇行しながら海(大原)に注いでいて、線路も川に寄り添うように走っています。
 窓から身を乗り出すように橋の下を見おろすと、結構高さがあって、意外なほど迫力があります。鉄橋の真ん中付近には小さな「お立ち台」(写真右だとわかりやすい)があって、鉄橋の保守点検時などに万が一レールバスが来た際の避難用の台ではないかと思うのですが、安全な時間帯にここに立つことが許されたらスリル満点でしょうね!(その前に足がすくんで、ここまでたどり着けないかな?)
 「東総元」駅から終点の「上総中野」駅までは、沿線に菜の花だけでなくカメラマンがたくさん風景に溶けこんでいます。よく知られた撮影スポットもあるみたいで、車で回っている人もいるほど! 「降り鉄」としては、「西畑」駅で降りて終点の「上総中野」まで歩くのも楽しそうだと思いました。今回、写真は撮らなかったのですが、「大多喜」の次駅になる「小谷松」駅には紫陽花が植えられていて、6月上旬に見頃を迎えます。田んぼが綺麗な季節ですし、この時期の「いすみ鉄道」も楽しそうですね!


(左上)にわかに山岳鉄道ぽくなる「東総元」駅。有名な撮影スポットらしく、ホームにも大勢のカメラマンがいました。ニワトリさんは、初めて「いすみ鉄道」に乗ったときに(一昨年のGWだった)この付近で線路と並走するキジの親子?を目撃しました。
(右中)東総元~久我原間の左カーブ(下り線の場合)には菜の花と桜並木が続いています。線路と同じカーブを描く道路から写真を撮る人もたくさん見かけました。
(左下)この写真だと待合室が見える程度ですが、駅が行き止まりになっている不思議な「久我原」駅。1本だけ桜がぼちぼち開いていますが、菜の花が・・・この駅でも降りる方が結構います。


(左上)平成4年に改築された「総元」駅。ホームの向かい側の花桃が綺麗に咲いていました。ここも降りる人が多い・・・その理由は?
(右上)「総元~西原」間の「菜の花の壁」と、開花したばかりの桜並木。窓の両側に黄色い壁が立ちはだかるこの場所は、乗客の歓声が一番あがるところで、空いてる時間帯に気の利いた運転士さんが徐行運転してくれたときなどは、最高の気分を味えるのですが、混んでる車内の窓と前後に人が殺到したときなどは、ちょっと興ざめ・・・。ここを通るときは、窓から写りこんだ菜の花の黄色で車内が明るくなるほどで、これにはびっくり! 午後の斜面にはカメラマンが十名以上待機していました。


(左上)味わい深い待合室のある「西畑」駅。近所に西原小学校があるので、登下校時は大賑わいになります。菜の花とのツーショットを狙うカメラマンも多いとか・・・。
(右上)終点の「上総中野」に着く前のカーブも菜の花が斜面に広がり、多くのカメラマンが来ています(この写真は午後に撮ったもので、菜の花に埋もれていた二人も、さすがに撤収した?)。「西畑」から「上総中野」まで歩いてもいいけど、「上総中野」から歩いてここまで戻った方が近いかな?


「いすみ鉄道」のレールバスは10時35分に終点の「上総中野」に到着しました。この時間は、待たずに「小湊鉄道」に乗り継ぐことができます。小湊鉄道のキハと並んで記念写真を撮りましたが、両者とも発車寸前・・・ニワトリさんはこの後、黄色のレールバスに飛び乗りました!

 明日は真夏並みに暑いそうですが、ニワトリさんは涼しいところで過ごす?