つつじ寺?へ・・・ ~塩船観音寺と里山民家、そして『グラン・トリノ』

2009-05-04 01:55:00 | オートバイ春夏秋冬

ツツジと人、どっちが多い?


 翌日(3日)の憲法記念日は、JR青梅線河辺駅から徒歩30分(ぐらいかかったと思う)のところにある塩船観音寺へ行ってきました。去年は電車+バス(帰りは歩いて、駅前温泉「梅の湯」に浸かった)でしたが、今年はもちろんアオガエル君に跨ってお参りです。 *塩船観音寺のHPは、 → ここをクリック

 この日の予定は、まず羽村市動物公園に行って、「おかか」や「こまち」に会ってから塩船観音寺に向かうつもりだったのですが、チケット売り場(券売機)に長蛇の列ができていたのでパスすることにし、さっさと塩船観音寺へとバイクを走らせました。ところが、ここも去年以上の人が訪れていました。
 というのも、5月3日は、11時より年中行事の「火渡荒行厳修」がとり行われ、一年の無病息災を願って「火渡り(裸足で駆け抜けるアレです)」にチャレンジする参詣客もまた大勢訪れていたからです。プラス、すり鉢状の境内を彩る1万5千本の「ツツジ」や「火渡」を狙ったアマチュアカメラマンに、「GWは皆、高速道路に乗っているはずだから空いてると思った」人々が入り乱れて、広い境内の一部では通勤ラッシュ並みの混雑も起きていました。

 ニワトリさんの目的は、5月1~3日の間だけ開扉される十一面千手千眼自在菩薩像(寄木造の木造立像で、鎌倉時代の作。個人的にもこの時期に造られた仏像が好き)を拝顔することでした。去年は見られなかった仏像の前で足が痺れるまで対坐し、去年以上に美しかった境内のツツジを(人混みで)汗が出るまで見られて、大満足~! 


色とりどりのツツジが本当に綺麗でした~♪


     

(左)本堂に上がる人が非常に少なく、千手観音像や二十八部衆(京都の三十三間堂に行かなくても全員集合!)、脇侍の毘沙門天像とじっくり向き合うことができた。
(右)招き猫のお守り=【中吉】=「吹く風に 沖辺の波の 高けれど 心静けき 我港かな」
最近、あまり意味があるとは思えない波風に立たされている自分の取るべき態度を教えてくれる和歌が詠まれていた。そうそう、「心静けき我港」でいれば良いんだよね~!


(左)茅葺き屋根の本堂と、本尊を安置する厨子は室町時代の建築。内側右扉には普賢菩薩、左扉には文殊菩薩が描かれている。塩船観音寺は、大化年間(645~650)年、八百比丘尼が紫金の千手観音像を安置したことに始まり、周囲の地形が小丘に囲まれて船の形に似ていることから、仏が衆生を救おうとする「弘誓の舟」になぞらえて、行基(またしても!)が「塩船」と名付けた、と伝えられている。本堂は、向かって左手に名物のツツジをやや見おろす位置にある。
(右)本堂の中では写真撮影禁止だったので外から・・・仏像好きのニワトリさんだけど、中でも千手観音は「私の御仏」で守り神(仏)らしい。それを教えてもらったとき、「だから三十三間堂や唐招提寺が好きなんだ」と、妙に納得した。色々なことに手を伸ばす性格は、(仏とは違う意味で)「千手」だと思うし。もしも自分に千の手があったら・・・なんて夢想すると楽しい。世界も救える?


(左)360度ツツジに囲まれて、どこを切り取ろうかさっぱりわからない。無駄なことをやめて適当にシャッターを切った後は、目に焼付けることにした。
(右)ツツジの斜面を見おろす鐘楼も、ツツジに彩られていた。


(左)どこから見ても、どこを見ても、綺麗だなあ~♪
(右)人が映っていないカットが1枚だけあった!


(左)塩船観音寺を後にすると、近くの岩蔵温泉を偵察して(隠れ家的なスポットでした!)、岩蔵街道から青梅街道(いつも走るバイパスの青梅街道じゃなくて)経由で帰宅。久しぶりに、武蔵村山の里山民家を訪ねて、竹馬にも乗った(小さい頃は得意中の得意だった)。
(右)国立にも保存民家があって、つい先日縁側で読書&昼寝をしたばかりだけど、こちらの方がふたまわり(庭はさらに広い)はでかい・・・!


(左)国立の「つるべ」式の井戸は埋め立てられているが(貞子が出てきたら大変!)、こちらのポンプ式井戸は生きていま~す! その後ろの森も魅力的!
(右)里山民家の裏はこのとおり、森と水田。狭山丘陵は、『となりのトトロ』のモデルになった場所。豊かな自然が一部残されている。そろそろ田植えの季節かな?

 二日間でトータル281km走り、燃費=28.57km/ℓ。1500kmの慣らし運転も終わりました。15時に帰宅して、畳の上で1時間少々昼寝。夜は、立川まで自転車漕ぎ漕ぎ、イーストウッドの『グラン・トリノ』を観てきました。最高の映画を観た後は、夜風に気持ち良く吹かれながら自転車を走らせ、あるものを見つけたので、カメラを取りに一度家に戻りました。良い映画を観た後は、目に映るもの全てがとても美しく見える。夜なのでなおさらだ。暑くもなく寒くもなく、足もよく動き、いつまでも散歩していたいニワトリでした。明日から仕事だけど、それほどブルーじゃない~!