第4回FF奈良ハイキング 平群町
10月26日金曜日。天気出現率で、晴れ53%のデータどおり、見事に晴れました。女性13名、男性5名に、平群観光ボランティア会会長の女性ガイド、山西さんを加えた19名で、平群町歴史探訪ハイキングはスタートしました。
9時半、竜田川駅を後に、目指す烏土塚(うどつか)古墳は、初っ端から登り坂。100も古墳がある平群は、やはり山に向かう坂の町でもある。「朝の内の登りは案外平気ですよ。」ガイドさん曰くも、急な石段もあり、早くもゼイゼイ~。
一汗かいて、でも古墳の頂上の見晴らしは、大和三山が望めて、最高の気分です。平群最大の前方後円墳の内部に入ると、別世界が。飛鳥時代を想い、巨石の構成に脳が過去を彷徨いはじめます~。
この辺り、井文字(いもじ)川周辺では、古墳作りに欠かせない巨石がゴロゴロと現出し、採掘も頻繁に行われたらしい。そうだったのか~。その石を祀る石床(いわどこ)神社に参拝。ここで記念写真を。
道中、取り残ってひからびた、ぶどうの畑を見て、「干しぶどう!」浅田さんのツッコミに笑いが、どっ!!!
45年この地で暮らす、畠中さんの地元話に周囲から嬌声が上がります。おかげで登りの疲れを感じないままに、消渇(しょうかち)神社に到着です。膀胱炎、性病など下半身の病に御利益があり、江戸時代には祇園のお姉さん達の参拝で、茶店が出るほど賑わったそうな。泥で12個の団子を作り、供えて祈願する、この写真がそれです。
時間は11時。ここから下り坂で、剣上塚古墳を眺め、向かうは平群中央公園。キレイに整備され、テニスコートを始め、子供の冒険コース、長大な滑り台など、近代的な大スペースが広がっている中に、何と古墳が~!!!7世紀中頃の西宮古墳で、壁・天井などは一枚岩で構成され、風水思想で作られた綺麗な墳墓で、中はこんな雰囲気ですね。
公園や、住宅街のど真ん中に、忽然と姿現す古墳。と言うより、古墳ぎりぎりまで家を建てる事が許されていた事が驚きです。開発許可料は1万円!だったらしいです。ひえ~~そろそろお腹も空いたので、思い思いに弁当を広げ、公園の中で昼食休憩。
午後の第一番は、その名も平群氏の祖神を祀る平群神社です。ガイドさんの楽しい解説を聴きながらも、満腹感に浸る時間が続き、どことなくゆったり気分。そのまま、竜田川の側道を散策する内に、道の駅に到着しました。
休憩を兼ねて買い物を済ませれば、目指すは、大和時代のハイライトでもある、吉備内親王の墓、そしてあの長屋王の墓です!気を引き締めて即即と歩けば、両墓に着くも、宮内庁の管轄故に、中を見る事はままならず、綺麗な鳥居の前で礼をするのみ。そして、長屋王御陵公園舎にて、しばし混迷の時代の歴史を学ぶ事に。
歴々の天皇(天智・天武・持統など)の家系図を手にし、ガイドさん手作りの長屋王関連の図を見ながら、講義を受ける、アカデミックな時間を過ごしました。山西ガイドさん、感謝感謝です。歩数およそ1万3000歩。本日、終了~。
阪井 肇 記