フェアリーフライ

毎日テレビを見て、ときどき感想を書いています。

三連発

2007年05月21日 | テレビ
『ダチョ・リブレ #16』 ばっかス 4月29日(日)17:30-18:00 CS朝日

◇オチのない話 後半戦

N「今回のばっかスは、『オチのない話』後半へ突入。オチのない話を綴るその精鋭たちは」

 キングオブオチのない 上島竜兵
 天然ボケで笑いを誘う 肥後克広
 鋭い観点に匠の話芸 土田晃之
 太陽様の座付き作家 安田和博
 未知なる笑いの伝道師 有吉弘行
 ミスターオチがなーい ノッチ

N「もちろん、彼らがお送りするお話は、すべてネタである」

 竜兵上島のオチのない話

1 土田 『土田家 祖父母』

2 有吉 『トッキーの話』
有吉「小学生ぐらいの話なんですけど、僕、友だちにトキモトくんという人がいたんですよ。あだ名が『トッキー』というんですけど、お父さんと暮らしてる子だったんですよ。お父さんも昼間、仕事してるから、ごはんも自分で作ったりとか、好きなもの食べたりとかしてるんですよ。だから小学生なんですけど、ラーメン屋とかに出入りしてるんですよ。僕らに会うたびに、『ラーメン食べた?』って言ってくるんですよ。その『ラーメン食べた?が』うるさいから、数ヵ月たった時に、僕が先に聞いてやったんですよ。『ラーメン食べた?』 そうしたらトキモトくんが『ラーメン食べた!』って言ったんですけど、そのラーメン食べたって言ったトキモトくんのここ(口元)の歯のところに…案の定、ラーメンついてましたね」

肥後「ラーメン食べてたんだ。オチはないね」
土田「だから、ここに青のりがついてて、ヤキソバ食べてたとかじゃないですもんね。ラーメン普通に食べてた。トッキーがラーメン食べた、という情報でした」
上島「情報になりがちだな。期待をいかに膨らませるか。土田の話もリーダーの話も有吉の話も、期待すごい膨らんだじゃない。どういう展開になるんだろうなっていうことで、オチがないっていうところで」

 オチがないけど面白い話

3 有吉 『お化け』
有吉「子供の頃に、僕、オバケが恐かったんですよ。小学校3年生ぐらいの時に。だけど、うちのオヤジっていうのが偏屈で、オバケとかそういうことに関してすごく厳しくて、『そんなものはいない』と。『何を恐がっているんだ』と。『オバケが恐い』って言ったら殴られるくらいの感じだったんですよ。そんなオヤジの田舎に墓参りに泊まりで行ってたんですよ。夜中に『墓参りに行こうぜ』ってオヤジに言われて、僕は『オバケが出るから、恐いから行きたくない』って言ったんですよ。そしたらオヤジが俺のここの首ねっこ掴んで、墓まで連れて行って、うちのじいちゃんの墓に、お供え物をバンバン(投げつけて)。日本酒とか供えてある物をバーンって割って」
上島「おじいちゃんの墓に!?」
有吉「墓がお供え物でドロドロになったんですよ。バナナとか、まんじゅうとかで。それで俺はもう呪われる呪われるってなるじゃないですか。『じいちゃんの呪いがー!』って言って。家、帰って、ブルブル震えて寝てたんですよ。深夜の4時ぐらいに叩き起こされて、また墓に連れて行かれたんですよ。そしたら、じいちゃんの墓がカブトムシだらけなんですよ!」
一同「(笑)」
有吉「それで、オヤジが『どうだ!呪いはあるのか?』って言って、『呪いは無い』って言って、カブトムシとクワガタいっぱい取って帰って、呪いは無いんだなって」
土田「オチあったもん!」

 オチがありました

4 有吉 『イタズラ』
有吉「うちの学校で、野球部だったんですけど、自転車の座る所にガムを置いて、学生服にガムをつけるっていう遊びが流行ってたんですよ。それで、サッカー部の連中がそれをやってたもんですから、腹が立って、野球部が集まって、サッカー部のキャプテンのガクランを盗んできて、野球部総勢23名でガムを噛んで、ガクランを全部ガムだらけにしてやったんですよ。で、『ガムランだ、ガムランだ』って言って」
一同「(笑)」
有吉「そうしたら、サッカー部のキャプテンが怒っちゃって、春先か秋先に、うちの学校、山ん中なんでカメムシが大量発生するんですよ。それで、サッカー部の後輩とか総動員して、ホウキとチリトリでカメムシをバケツいっぱいに集めてきて、それを野球部の部室にぶちまけるっていう話になって、結局は実現しなかったんですよ。大変残念だったんですよね。…ごめんごめん」
土田「喧嘩話だよ」
有吉「正直、もう見えなくなってきた」
上島「連続で来たから」
土田「これ、何が難しいって、面白いエピソードの話っていっぱい記憶にあるんですよ。オチのない話って、そんなに記憶に残っていないんですよね」
上島「切り捨てるからね、われわれ普段」

5 ノッチ 『剣道防具店』

6 ノッチ 『剣道防具店』

7 土田 『バレンタインデー』

8 安田 『高校時代の親友』

9 ノッチ 『剣道防具店』

上島「ということで、ワイワイガヤガヤやって来ましたが」
土田「そんなまとめなの?」
上島「有吉がきつかったね、連発連発で来たから」
有吉「ちょっと忘れていた。まだいっぱいあったんですよ。スタンハンセンの話とか」
土田「わぁー、聞きたい」
上島「それはまた次回に」
有吉「パッと出ないですよね」
土田「ハンセンの話出たら、俺、ブロディの話あるもん」
肥後「それもオチがないんだろ?」
土田「まったくオチはないけど、ブロディの話」
有吉「続くとね、ハッハッハーってなって(焦って)くるんですよ」
上島「思い出せないんだよな、なかなか、オチのない話」
有吉「はい」
上島「安田も残念だったね」
安田「放送的には僕は1個も喋ってない」
上島「大丈夫、大丈夫」
安田「そういうニオイは分かるんですよ」
上島「それ言ったら、俺も分かるよ」
安田「芸歴は長いですから。闇雲にやってません」
上島「それ言ったら、俺は1回だから。俺もたぶん放送的には、ただこうやってサイコロ振ってるだけ」(笑)

N「サイコロ振るだけの太陽様。今日もサエない一日でした」

 本日の太陽様 くもり


◇感想

というわけで、オチのない話の後半戦です。前半戦で出番のなかった有吉さんは、今回、3回連続サイコロで指名され、オチのない話三連発となりました。
一つ目は、トッキーのラーメン話。トッキーという名前がよいです。お父さんと暮らす小学生。ラーメン屋に一人で通うトッキー。なんだか想像が膨らみました。妙な雰囲気で可笑しかったです。
二つ目がおじいちゃんのお墓の話。カブトムシで、爆笑でした。恐いオバケの話かと思いきや、昆虫が出てくる意外なオチで、はからずもオチのある話となりました。うめず有吉先生の短編みたいでした。
三つ目は野球部vsサッカー部の話。これは青春という狼藉ですね。どうして馬鹿なことであんなに夢中になるんだろう。ガムだらけのガクラン、「ガムラン」で爆笑でした。
このほかに、ノッチさんの「剣道防具店」三連発がありました。回を重ねるごとに、話が長くなる、面白くしようとしている、練習している、と言われて、シュンとしているノッチさんが面白かったです。