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そんな独り言
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老いに向かい合う

2015年08月25日 15時21分18秒 | Weblog

先日の事。

まだ夏休み中だった所為か、
家族連れが目立った半田屋。

私の視界に入る窓際の奥のテーブルで、
一家族が食事をしていた。
中高生と思しき男子が席を立ち、外へ。

暫くすると、
その男子は窓の外から中を伺っている。
コンコンと窓を叩いた位にして。



テーブルでは、


お婆ちゃんが食事をしていた。


隣に座っているのが息子だろうか。
その向かいに嫁が座っている。
他の二人も食事は終えているのだが、
お婆ちゃんが未だ終わらないのだな。
飽きた孫が外でうろうろしていると。


嫁と思しき女性が何か言った様だった。
お婆ちゃんは少し顔を上げたが、
また食べ始めた。

嫁の口調が強くなった。

たしなめる様な息子。

お婆ちゃんは、アー、アー、としか言えない様だった。
嫁に向かって、声を発するが、また食べる方に夢中だ。


嫁が席を立った。


隣に座る息子は、
何か言いながら手助けをしている。
それでも時間は気になる様だ。

もう終わってもいいんじゃない?みたいな事を言っているのだろうか。
お婆ちゃんは、アー、アーと。

トレーを片付けようとする息子。
抵抗するように声を発するお婆ちゃん。


息子の表情は、

険しくも悲しそうに見えた。


片付けに行ってしまった息子を目で追い、
虚ろな表情になる。


息子が戻ってきて、席を立たせようとする。
何かに抵抗する様に声を発するお婆ちゃん。
何とか立たせた。

歩くのもようやくの様だ。
摺り足の要領でゆっくりと歩く。



普段は施設に居るのだが、
たまに外出をしている、という感じだろうか。


年を取り、痴呆を向かえ、言葉も無くし、
それでも本能といえる食欲はある。
その分、元気そうだ。
しかしながら、
家族のお荷物になってしまったのだろう。





さて、


私は、

あの傍に寄り添った息子の様になれるだろうか。


歳も近そうだな。





なれるだろうか、

ではなく、


やらなければならないんだけども。


コメント
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