感謝祭のお土産を企画してた。
カレンダーに、お菓子、ウィンドウオッシャー、箱テッシュetc・・・・・
プラスα、なんか欲しかった。
100均で日用品でも買ってこようか、と思ったんだが、
この夏以降、
ご来店プレゼントに用意してたレトルト食品が好評だと。
その気になって、
レトルトを一箱づつ用意しようかという事となった。
ドンキにgo!
テーブルに準備する菓子を買い込んだ後、
レトルト、大量購入となった。
カレーと牛丼なんか。
カートを準備していたんだが、
レトルトだけで籠が3つにもなった。
計、４籠にもなり、
カートに積み重ねて、更に手に籠を持つ事となった。
意外にレジが混んでる。
願わくば、
私の後ろには並んで欲しくはない。
なんたって、
150個のレトルトだ。
レジに時間が掛かる。
レジのオネーサンも大変なんだが、
私としては、
背中に突き刺さる視線が苦痛だ。
ええ、
確かに、大買い物ですよ。
すみません。
ええ、
悪いとは思っていますよ。
こんなにも大量に。
はい、
売り場はすっかり、きれいになりましたよ。
恐らく、
明日からはこの商品、在庫切れですよ。
すみません。
ごめんなさい。
本当に、ごめんなさい。
間が持たん。
気が狂いそうだ。
パッと振り返って、
「いや、私独りで食べるんじゃありませんよ～」
と、
言いそうになった。
ギャグに逃げようと思うほどに、
私は、追い詰められていた。
静かな視線に。
しかし、
（すべったら、どうしよう？）
という思いが、ブレーキを掛けた。
この期に及んで、
すべる事だけは、避けたい。
いや、
避けなけれなならない。
思い留まった。
我ながら、賢い選択だと思った。
恐らくは、
私の後ろに並ぶ客の誰かが、
こっそり写真なんか撮ってて、
「こいつ、買い過ぎ」
みたいな投稿をSNSにしているかもしれない。
いや、
きっと、そうだ。
そうに違いない！
もう誰も信用しない！
レジは長い。
いや、
レジスター自体が長～い訳ぢゃないよ。
・・・・・・・・・・・・・・・。
ようやく終わった。
150個のレトルトを袋詰めする。
多くの人が、横を通り過ぎていく。
ああ、
見るがいいさ！
この有り様を！
なんかの罰ゲームでもなんでもないさ。
唯の買い物。
ありの～ままの～買い物なのよ～
Let it go!
少しも恥ずかしくはないわ～♪
・・・・・・・・・。
いや、
もう充分に辱めは受けた。
あの視線に蹂躙されたと云っても良かろう。
犯されたと云っても良かろう。
もう、
きれいなままではいられないのよ。
・・・・・・・・・・・・・。
そんな思いがいっぱい詰まったお土産を、
どうぞ皆様、貰いに来て下さいな。
