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つかこうへい

2018-07-24 20:29:27 | 映画
先日、映画「蒲田行進曲」のことを少し書いたが、
その後、CS放送でつかこうへい原作の映画が続けて放映されていた。
つかこうへいの何かスペシャル的な週だったのかもしれない。

それで「蒲田行進曲」について、
昔に読んだ他のつかこうへい作品からすると、
棘も角ものない仕上がりだったな、と書いたわけだが、
数日前、片手間にCS放送で観た映画「青春かけおち篇」でやっと安心した。

しっかりと観たわけではなかったから正確には書けないが、
主役の風間杜夫が冴えない婿候補で、後ろに姑を乗せて運転をするシーンで、
信号赤で待っている風間にイライラしている姑(杉浦直樹)が後ろから怒鳴る。

「早く行きなさいよ」

「いや、赤ですから」

「あんた男でしょ。男なら赤でも行きなさいよ」

「いや、人がいますから」

「あんた男でしょ。男なら轢きなさいよ」


ああこれこれ。
これが私の知っているつかこうへいだ。と懐かしくて笑った。

どこまでも劇的というか、今考えた造語だが、あの人は劇脳なんだよな。

「なぜ轢かない。男に生まれたならここで平和ボケした通行人を二、三人轢いて、
その後パトカー50台の追跡を振り切って、そしてなぜ国会議事堂へ突っ込まないんだ。
それをやり遂げてこその男の花道じゃないか。そのための今日の史上最高気温じゃないか。
オマエの花道を飾ってやるために地球が気合いを入れてるんじゃないか。
夏をナメるんじゃないっ!!」

というようなセリフを言わせそうな感じが私の知っているつかこうへい。

また少し読んでみようかな。
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