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夢の羅列<記憶カーブ>20161003

2016-10-03 19:37:26 | Dreams
夢の羅列<記憶カーブ>20161003

つづき。


乗り手はどうしたか。消えた。

結局、スクーターが爆ぜた原因はわからなかったが、
私たちの目の前を死に急ぎ走っていったスクーターは青梅街道上において
きれいな扇状に撒き散らされた部品の屑となった。
しかし乗り手はどこにいったのか。見当たらなかった。

「ここは事故が多い」

お、そういえば私はガレージオヤジと対峙していたのだった。

私がまた店の方へと振り返ると、オヤジはあごの無精髭を触りながら
私にもはや敵意はないようで、どこか遠い目をしていた。

そんなことを言われて私も思い出した。

いつだったか、10年くらい前だったか、私がまったく同じこの場所を
高円寺の方から来て、阿佐ヶ谷へ向かって歩いていた時に、
今、私が立っているまさにこのガレージの前の青梅街道の下り車線に
白い車が止まっていた。

その時にはこのガレージはなかったと思う。
少し高円寺方向に戻ると、サーフショップやモスバーガーがまだあったはずだ。

白い車の他にもう一台の車が20メートルほど後ろで変な方向を向いて止まっていた。

どちらも損傷が激しかった。

その時にどんな状況だったのかもうすっかり忘れたが、
おそらく上りと下りの車同士の正面衝突ではなかったか。

先にも書いたようにここは気持ちの良いカーブなので、
ついアクセルを踏んでしまうドライバーは多い。

それでスクーターと同じように上り車線の車がスピードを出して
カーブに入り、曲がりきれなかったか、前の車を避けたか、
反対の下りに膨らんで、白い車と衝突したのではないか。

つづく。
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