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夢の羅列<ロシアンアパート・part7> 20180407採取

2018-04-23 20:53:11 | Dreams
夢の羅列<ロシアンアパート・part7> 20180407採取


つづき。

先に階段へ向かう女の生成りのチュニック姿を見ながら後に続いた。

各階天井が低い建物だったから、階段で降りるとすぐに3階に着き、
廊下に出ると彼女は2号室のドアを開けて、私に軽く振り向いてから部屋に入った。

なんだ、隣じゃないか。

今これを書きながら、建物の構造が最初と違うことに気がついた。

この夢の最初では、各階の階段の両側にそれぞれドアが一つある設定だったが、
屋上から階段を降りた今では廊下があり、ドアが4つほど並んでいるのだった。

私は廊下の一番奥の角部屋の1号室で、彼女はその手前の2号室なのだ。

まあ細かいことはどうでもいいか。

階段を降りるときにコーヒーを飲むことは確認しておいたから、
私も部屋へ入り、まずは蛇口を捻って水が出るのかを調べた。

水は出るな。味もおかしくなってはいないようだ。

それでもしばらく水を流しておいてから浄水器に注いだ。

豆は50グラムで600mlくらい淹れればいいだろう。

隣にはマグカップに入れて持っていき、ドアを軽くノックをしてみて、
返答がなければ、そのまま戻って自分で飲むか。
極度の緊張からの解放で眠ってしまっていることもあるしな。

いや、その前に、砂糖とクリームを入れるかを訊いていなかった。
しかし、ここに砂糖はあるがクリームはない。牛乳はある。
まあ牛乳でいいだろう。
そうはいっても牛乳を入れるなら豆が違う。

浄水器の水をポットに移して火にかけた。

よし、それだけ訊いてこよう。

廊下に出ると、隣のドアは少しだけ開いていた。

軽くノックをした。

僅かに間があって、ドアが大きく開いた。

微笑みの彼女がドアノブに手を添えて立っていた。

私はうっと声が出なかった。

彼女の格好にである。

つづく。
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