夢の羅列<ロシアンアパート・part4> 20180407採取
つづき。
髪の色の薄い赤いパーカーの女の子は、「ふーっ」と吹いて口をつけた。
その時、また下から悲鳴と怒声が聞こえてきた。
急いで下を覗くと、おそらくロシア人の一人だろう、
傾いたアパートの基礎部分に首を挟まれて、うつぶせに倒れていた。
アパートは向こう側に傾いたのだから、こちら側にいて首を挟まれる道理はないのだが、
まあそこは夢の中、そういうことにしておいてもらいたい。
そしてその身体を他のロシア人たちが数人で必死に引っ張っている。
いやいやいやいや、そんなに引っ張ったらけっして良い結果は生まれないぞ。
がんばって引っこ抜けても、大事なとこが残ってしまうだろうが。
私はもうロシア人たちの思考についていけないと悟った。
何かをすればするほど悪い展開になっていくのだ。それに、
この後の、ヘッドとボディがセパレートという生な光景も見たくないので、
下のことは一切なかったことにして、気持ちと身体を屋上に戻した。
さて、どうすんだよ。この始末は。
つづく。
つづき。
髪の色の薄い赤いパーカーの女の子は、「ふーっ」と吹いて口をつけた。
その時、また下から悲鳴と怒声が聞こえてきた。
急いで下を覗くと、おそらくロシア人の一人だろう、
傾いたアパートの基礎部分に首を挟まれて、うつぶせに倒れていた。
アパートは向こう側に傾いたのだから、こちら側にいて首を挟まれる道理はないのだが、
まあそこは夢の中、そういうことにしておいてもらいたい。
そしてその身体を他のロシア人たちが数人で必死に引っ張っている。
いやいやいやいや、そんなに引っ張ったらけっして良い結果は生まれないぞ。
がんばって引っこ抜けても、大事なとこが残ってしまうだろうが。
私はもうロシア人たちの思考についていけないと悟った。
何かをすればするほど悪い展開になっていくのだ。それに、
この後の、ヘッドとボディがセパレートという生な光景も見たくないので、
下のことは一切なかったことにして、気持ちと身体を屋上に戻した。
さて、どうすんだよ。この始末は。
つづく。