玉川上水
太宰治が入水した場所。らしい。
当時はもっと深くて急だった。らしい。
以下追記。20231027
画像の場所に行ったのは少し前のこと。
行く。といっても近いからね。吉祥寺から上水沿いを少し上ったところにあった。小さく目立たないが石碑もあり、すぐにわかった。
なぜ行ったのかというと、「人間失格」を読んだからだった。私は初めて読んだ。どこで買ったのか憶えていないくらいずっと以前から手元にあったのに、今までなんとなく避けていた。ところがやはり以前このブログに私が太宰治と檀一雄の熱海の一件を面白がって書いていた時、太宰治のことを考える時間が増えて、それなら「人間失格」を読まないと理解も深まらないだろうと、ようやく手に取ったのだった。
「人間失格」は長編でもないからすぐに読み終えたが、全編にわたってまるで生気のない文章が夢遊病者の日記のように綴られていて痛々しかった。一度や二度読んだだけでその深い部分を理解できるものでもなく、だからここにもとくに書くことはないが、要するに私は「人間失格」を読んだ。考えた。よしそれなら近いし行ってみよう。それだけのことだった。
行く。といっても近いからね。吉祥寺から上水沿いを少し上ったところにあった。小さく目立たないが石碑もあり、すぐにわかった。
なぜ行ったのかというと、「人間失格」を読んだからだった。私は初めて読んだ。どこで買ったのか憶えていないくらいずっと以前から手元にあったのに、今までなんとなく避けていた。ところがやはり以前このブログに私が太宰治と檀一雄の熱海の一件を面白がって書いていた時、太宰治のことを考える時間が増えて、それなら「人間失格」を読まないと理解も深まらないだろうと、ようやく手に取ったのだった。
「人間失格」は長編でもないからすぐに読み終えたが、全編にわたってまるで生気のない文章が夢遊病者の日記のように綴られていて痛々しかった。一度や二度読んだだけでその深い部分を理解できるものでもなく、だからここにもとくに書くことはないが、要するに私は「人間失格」を読んだ。考えた。よしそれなら近いし行ってみよう。それだけのことだった。
太宰治に花でもないだろうから、ポケットサイズのウイスキーを買って、入水地点ではなく、そこから少しだけ下った二人が引き上げられたらしい地点に流した。そこは井の頭公園が見える場所で、日曜日の昼過ぎだったから若い家族連れが多く賑やかだった。
evolucio