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20210829 津山事件について。「丑三つの村」

2021-08-29 17:43:00 | 映画


20201221記述



  もはや夜明けも近づいた、死にましょう。



先日、CS放送で「津山事件」を題材にした映画「丑三つの村」を観た。
津山事件とは小説や映画の「八つ墓村」の題材にもなったあの大量殺人事件である。

しかし「八つ墓村」はあくまで横溝正史の創作である。山深い村が負った業や言い伝え、忌まわしい血の蘇りと復讐などを描いたのだが、その冒頭に「津山事件」の凄惨な光景を横溝は借用した。だから殺人の動機は現実の事件とはまったく違うわけである。

一方、映画「丑三つ村」の方は事実に基づいて作られていて、大量殺人に至る動機が明らかになっていく。

山間の村に若い男が祖母と二人で暮らしていた。
男は肺を病んでいて、徴兵検査に通らなかった。
男の父も母も祖父も肺病で亡くなっていた。そのことで親類からも酷い仕打ちを受けた。

噂は村中に広まり、男は除け者笑い者にされた。
兵隊になれないこと。胸を患っていること。当時においてこれは若い男として落第であった。

今まで夜這いに通っていた家の女たちもこの男を拒絶するようになった。
男は次第に追い詰められ、心も病み、猟銃などを買い集め、山で練習を始めた。

1938年5月21日午前2時前後、男はまず自分の部屋の隣で寝ていた祖母を鉈で殺した。
その後、朧月夜の外に出ると近隣の顔見知りの家を次々に襲った。

1時間半ほどの内に28人を殺害し、重軽傷者は5人、内2人は後に死亡、女子供も容赦せず、老婆であっても凶行に及んだ。

犯行が終わると山の上まで歩き自殺をした。その時に山で書かれた遺書の一行がこの文章の冒頭の言葉である。

私の感想はというと、
社会は不平等であり、そして、
私も社会に対してけっして公平ではない、
というところでしょうか。

おつかれさまでした。
E V O L U C I O

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