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夢の羅列<猿面> 20171031採取

2018-09-15 17:25:40 | Dreams



夢の羅列<猿面> 20171031採取


長年、仕事としてやってきた金属加工やシルクスクリーンなどについて、
私はどこまでもアナログ的なアプローチで自らの道を進む所存であったが、
昨今におけるIT化の大波にとうとう押し流され始めた感を覚え、
それならばいっそのこと芸術という道にこの齢ながら向かってしまえと、
いや、むしろ多くの経験と腐敗寸前まで熟成発酵した創造への直感をもってすれば、
今だから、私だからこそやらねばならぬのだと結論に達した。あくまでも夢の中で。

何をするか。

まずは紙で猿の版画を作ってみた。もちろん夢の中で。

夢の時系列を書くと、

先に芸術家への転身を無謀にも宣言した。
その処女作として猿の版画を作ると発表した。
すると、
奇特な方々から注文がいくつか入った。
しつこいようだが、もちろん夢の中で

それから私は版画の制作に入った。
彫刻刀は持っていた。
以前、「よし、時代は能面だ。」と一瞬思った時に、その熱に浮かれた勢いで買い、
そのまま使わず、キレイに置いてあるのだった。
ちなみに、能面は「彫る」のではなく、「打つ」のである。
能書きは一流なのである。

さて今回は、いや今回も木彫りは面倒なので、パーツに切った紙を重ねる手法をとった。
彫刻刀は使わず、全行程をハサミに頼った。
面倒という時点ですでに芸術の魂は失われているわけだが、まあいいだろう。

この作り方は私が小学生の時分に覚えたのである。
なにせ紙だから小1時間もすれば出来上がった。
摺り上がったばかりの作品を見て私は即座にこう思った。

「酷いな。」
いくら芸術と言い張っても、これはまずい。
小学生の図画工作でもこれよりレベルは高いのではないか。

人に見せていいものではないな。
だいたい、猿の版画が売れると思ったオレが間違っていたかもしれない。
いや、売れるかどうかを考えている時点でそれはすでに商業的だな。
さてどうするか。
よし、まずはこの面を被ってみよう。

鏡を見ると、薄暗い部屋にマヌケな猿が座っていた。

悲しかった。

おわり。
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