青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

蕾-tubomi-珈琲 ~惜しくも閉店

2022-10-18 | 昭和の喫茶店

本当に美味しい珈琲を、居心地の良い空間で飲ませてくれる喫茶店。少なくなりました。街を見渡してもチェーン店ばかり。チェーン店の味が悪いというのではなく、お店の雰囲気や客層が、僕の行きたい喫茶店とは全く違うだけです。

ジャズ喫茶や、趣向を凝らしたオーナー個人経営の「昭和の喫茶店」に馴染んだ年代の方々にはお分かり頂けると思います。飲食店業界にとっては、この3年にも渡るコロナ禍が大打撃だったことは分かりますが、それ以前からいわゆる「名店」は減り続けています。喫茶店でゆっくり寛ぎ、友人達と静かに楽しく語り合うことは、今ではなかなか叶いません。

そして、また1店、素敵なお店が先月9月30日をもって閉店となりました。大阪・天王寺区六万体町の「蕾-tubomi-珈琲」です。自家焙煎の珈琲豆で煎れてくれる珈琲が香りも味も最高でした。

昭和の喫茶店ではなく、平成の喫茶店でしたが、12年間の営業を終えてしまいました。

友人に薦めてもらい、このお店を知りましたが本当に美味しい珈琲を飲むことが出来ました。コロナ禍になる以前から、珈琲の香りを汚さないように禁煙。大勢の来店や店内での大きな声をお断りと謳っており、静かな店内には珈琲の香りとジャズだけが流れていたのが忘れられません。

コロナ禍となってお店まで足を運ぶことが出来なくなってからは、3年間ずっと焙煎仕立ての新鮮な珈琲豆を郵送で届けてくれました。コロナ禍でも10周年、11周年、そしてこの7月には12周年を迎えたところだっただけに、突然の閉店のお知らせを頂いた時はかなり驚いた。いろんな種類の珈琲、ブレンドの美味しさ、いろんなことを教えてもらったお店です。

さて、今は最後の豆が手元にあるのですが、これを飲み終わったら何年振りかの「珈琲難民」に逆戻りです。1日も早く美味しい珈琲豆を提供してくれるお店を見つけ出したいと思います。



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