青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

ポルノ雑誌の焚書とマイナカード!

2022-10-17 | 昭和・懐かしい北摂の風景

ヘアヌードが堂々と発売されたのは、宮沢りえの写真集「サンタフェ」が発売された頃だっただろうか?1991年のことで、もう31年の前のことになります。

その後インターネットの普及により、ヘアヌードどころか全てを画像だけではなく動画でも見ることが可能になり、性については隠す事よりも、正しく教育を行う時代になりました。しかし、今では逆にFacebookどころか、このgooブログでも女性の乳首が写っている写真が公開禁止になっていますし、多様性等と綺麗ごとを言いながらも、表現に当たってどこまでが良くて何が悪いのかが、時代と共に未だに変化しています。エイズに大騒ぎしていたら、今や梅毒が猛威をふるっていることも付け加えておきましょう。

この写真は昭和52年(1977年)の大阪・吹田市民会館前でのもの。昼間は何も見えませんが、夜には販売している本の表紙が見える、ポルノ雑誌の自動販売機を覚えている方もいらっしゃると思います。

市民会館での「青少年の環境をよくする市民集会」の後、ポルノ雑誌を詰めた模型の自動販売機を燃やすというデモンストレーションを行っている所を撮影。アダルトビデオ等が登場する遥か以前、ブルーフィルムを楽しんでいるような大人たちが、綺麗事でポルノ雑誌を燃やしています。当時はザ・ドリフターズの「8時だヨ!全員集合」が、子供に見せたくない番組に選ばれたりもしていました。

こちらは、同じ時に吹田市役所ロビーで、ポルノ雑誌や青少年の性意識調査資料を展示していた時の写真ですが、「悪書」と大書きされていました。

今では当時のことが馬鹿らしくなるように、性についてのものは非合法であっても、誰でもいつでもインターネットで事実上閲覧可能です。そして建前ばかり問題にしているから、少子化が進んでしまった?ような気がします。そして、多様な価値観を認めて後押ししているとまで言えば、言い過ぎでしょうか?

しかし、マスコミや大人たち政治家は、綺麗ごとが過ぎるのは昔も今も同じ。マイナカードを保険証と統合する等どんどん発表だけを先走っていますが、肝心な話は蓋をしたまま。そもそもマイナカードは、「他人に番号を知らせないで下さい」と言いながら、会社には番号を言わないといけない。その会社が本当に秘密保持を出来るのでしょうか?

個人情報が満載されたマイナカードですが、他にもある「これを持ちたくない理由」にマスコミは触れません。

それはいわゆる「通称名」を使っている人々の、マイナカードへの名前の記載をどうするのかということ。マイナカードは身分証明ですから、「本名」が記載されなければなりません。それによって、今使っている名前が通称名であることが分かることを嫌がる人もいるはずです。プロレスラーでアントニオ猪木さんの先輩で、人気もあった原爆頭突きの大木金太郎さん。このリングネームは彼の「通称名」であり、本名は「金 一(キム・イル)」でした。マイナカードには大木金太郎とは記載されず、金 一(キム・イル)と記載されます。そういう人達の中にマイナカードを作りたくないという人はいるでしょう。

また、マイナカードと健康保険証を1つにすれば、そこには顔写真が入りますので、1枚の健康保険証を数人で使い回すという犯罪を無くすことが出来ると政府は当然考えていますが、どこからの反発を恐れているのか分かりませんが、その為にも健康保険証との統合を計るとはアナウンスしていないと思います。綺麗事で人々を動かす事は無理だと、僕は考えるのですが・・・

口座とマイナカードの紐付けを嫌がる人は多いし、僕もその1人ですが、日本政府が税務署がその気になれば、僕らの貯金金額は、今でもすぐに調べられてしまいます。しかし、だからと言って口座をマイナカードと紐付けされて気分が良いものではない。何億も貯金がある人以外は、別に紐付けされても税務署がそんな貧乏人を相手にしている暇はありませんので、事実上税金云々は一般人には関係ないと僕は思うのですが、貯金がこれだけしかない・・・と、貧乏な情報が流失するのは恥ずかしいものです。

事の良し悪しは常に後世の判断に委ねるしかないとは言うものの、いつの世の中も本質を避けて見た目だけで物事を進めて行くのは間違っています。



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