英会話喫茶・・一時のブームが去り、今やあまり聞かなくなりました。でも、90年代に入ったばかりの頃には、早過ぎたお店が江坂に出現しました。
喫茶「プリンスラハイナ」は、1990年当時、1人を除きスタッフは全員外国人でした。彼らが少しでも英語を話せるお客さんだなと判断したら、どんどん話しかけて来るので、英会話のレッスンになってしまうという喫茶店でした。コーヒー400円、パスタランチ800円という普通の値段だったので、江坂に行った時には空いている時間に珈琲を飲みに行き、1時間少し、僕は英会話をスタッフと楽しみました。格安の英会話レッスンでした。
内環状沿い江坂駅の東に少し行くとあった、バーベキューとビアハウスの「HUBBUB」も忘れられません。塩とレモンで飲むメキシコビールのテカーテや青島ビールなど、70種類以上のビールが揃っていました。テーブルに備え付けの独特のプレートで焼くバーベキューセットと共にビールを楽しみました。
最後にここも忘れてはいけません。パブ「ハリウッド」は50s&60sのライブパブでした。茶系統の木の温もりの感じられる内装と店の名前から、古き良き時代のアメリカへの思いが感じられるお店。当時はテーブルチャージ1500円、ミュージックチャージ500円がまず必要で、その後ウイスキーが600円から、フードも600円からで、やや高いお値段でしたが、夜中の2時まで営業というのは嬉しかったものです。
最近はラーメン屋の閉店が相次いでいると言いますが、駅周辺だけではなく、大学の周辺にも居酒屋チェーン店やコーヒーチェーン店が軒を連ねる時代です。昔のように個性的なお店が本当に無くなりました。こういうお店がしのぎを削る時代はもう来ないのでしょうか?どこに行っても同じ店が、同じようなお店の作りで、同じ味の珈琲や食べ物を出す。お客は定番に安心出来るのかも知れないし、経営者はフランチャイズ契約で簡単に出店出来る。つまらないと思います。