フジテレビのドル箱番組だった「クイズ$ミリオネア」。実はこの番組、1998年イギリスで制作された『WHO WANTS TO BE A MILLIONAIRE?』の完全日本版。(パクリ?)
実は僕はこの番組の予選を、最終選考まで全て勝ち抜いた経験を持っています。出場は辞退しました。
出場希望者は、まずは運よく電話が繋がれば、10問クイズ。相手は人間です。もし周囲に答えを聞いたりする素振りがあれば、即失格の即答形式の出題。8問正解で予選会へ。そこでは全員に100問のペーパー試験。それを通過すると、面接試験です。ここで賞金の使い道を訊かれ、プロモーションビデオを撮影されます。視聴者は司会者みのもんた氏と回答者の駆け引きを楽しみ、回答者に1,000万円を獲らせてあげたいと応援するので、視聴率が上がります。従って個性もなければ夢もない、視聴者が応援したくない回答者は、頭が良くてもここで落選します。このビデオ審査で数時間待たされ、この選考を通過すると、最後にペーパー試験400問。この試験で回答者は事前に、得意分野と苦手分野を完璧に把握されるのです。そして後日本番収録へという流れです。
ところが、ここからが問題なのです。下請けプロダクションは、予選通過者に対して、一体これだけの質問をなぜする必要があるのかと思うくらいの調査・質問をして来ます。肉親・親戚に至るまでの収入額・資産額まで訊いて来ます。プライバシーの侵害と言えるほど家庭の内幕まで入ってきます。断れば出演取り消し。その後その資料の返却を求めても応じません。こういうTV局の高飛車な態度が不祥事の温床なのでしょう。勿論親会社のフジテレビは僕の苦情を無視しました。
番組で流れる出場者のプロモーションビデオ制作も、僕が当時出入りしていた警察道場までカメラを入れようとしたり、周囲の迷惑も当事者の意向も無視する余りにも酷い態度に、最後は「いい加減にしろ!」となり、僕は出演を辞退しました。
あの時、テレホンテレホン等での応援をお願いしていた、友人たちには悪い事をしました。散々待たせて何もなく、悪かったね!
しかし、この通知書、よく残っていたと思います。(笑)本に挟まっていました。